【三浦泰年の情熱地泰】脱臼の大怪我に恩人・旧友との再会…師走にサッカーの楽しさを存分に感じて2025年へ

2024年12月31日 三浦泰年

新年、美味しい餅が食べれるかどうかは12月の充実度に懸かっている?

札幌でペトロヴィッチ監督(左から2番目)と再会。元所属選手の小野伸二、通訳兼コーチの杉浦大輔氏とともに。

 2024年は能登の震災、飛行機事故と悲痛なニュースが日本列島を覆うスタートとなった。

 僕も2月に監督を退き、2024年前期はどう前進するべきか世の中の流れと同じように迷い苦しみながら、前進して行くしかなかったような気がする。振り返っても記憶に薄い。

 辛抱強く後期を、夏を迎えた。

 暑い夏が長かったが、暑さに体調を崩すことなく年末を迎え。少し長いトンネルから明るい兆しで年末年始を迎える今。まもなく2024年が終わろうとしている。

 世間的にも、2024年は下半期から日本を沸かせるニュースが増えてきた印象だ。パリ五輪では、柔道の阿部一二三選手の連覇をはじめ日本勢が大活躍。野球界では「50-50」達成の大谷翔平選手が初のワールドシリーズ制覇とともに2年連続のMVP。Jリーグではヴィッセル神戸も2連覇。お笑いではあるが、令和ロマンがM1史上初の2連覇。30日に行なわれた日本レコード大賞でもMrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)が「ライラック」で2連覇の快挙を果たした。日本が明るく2024年が2025と繋いでいく。

 そして新年、美味しい餅が食べれるかどうかは12月の充実度に懸かっているのかもしれない(笑)。二桁月からやっとリズムに乗り、12月はサッカーの楽しさを思う存分感じる事ができた。

 1日に社会人チーム東京都1部と関東リーグのトレーニングマッチに15分間出場させてもらい、肩鎖関節亜脱臼2度をしながらも怪我をしても、激しいプレーができた。

 4日から6日は札幌へ。1週間前に降格が決まってしまったコンサドーレ札幌のミシャ監督へ挨拶。トレーニング研修もさせてもらい、降格した後のホーム最終戦を準備するコーチングスタッフや選手たちに触れる事ができ…、またまた良い刺激をもらった。

 ミシャとも広島の監督をしていた頃から良い関係に本当に感謝している。顔を出せば練習着に着替えてグラウンドに…と言ってくれるミシャ。僕にとってそれが一番好きな事と察してくれるんであろう…。そんな優しい人の心が分かる思い遣りのある人だった。

 きっと最も札幌で愛された監督であったのであろう。
 
 11、12日はJリーグトライアウトをJFLアトレチコ鈴鹿クラブの顧問として視察。たくさんの人と会え、選手の頑張りをチェック。栃木が恒例になった感はあるが、毎年寒くてトライアウトの季節を感じる。

 19日から21日までは福岡にお邪魔した。選手時代はアビスパ福岡でプレーし、監督時代はギラヴァンツ北九州で指揮を執った。太宰府天満宮で1年の御礼に参拝。たくさんの人と会えた。福岡という地でたくさんの人と色んな話ができる事がひとつ良い喜びでもある。
 

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