【EURO2016展望】オーストリア×ハンガリー|注目はともに名手を擁するFK。大会記録の更新が迫る40歳の守護神も見逃すな‼

2016年06月14日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

主砲ヤンコのコンディションがいまひとつで…。

故障者/オーストリア=なし ハンガリー=なし
出場停止/オーストリア=なし ハンガリー=なし

EURO2016
グループF1節
6月14日(火)/18:00(日本時間25:00)/ボルドー
オーストリア×ハンガリー
主審:クレマン・チュルパン(フランス)
 
【注目ポイント】
●両チームともに絶対的なキッカーを擁する直接FK
●ハンガリーの正守護神キラーイの大会最年長出場記録更新
 
【試合展望】
 タレント力で勝るオーストリアに分があるだろう。生命線が、セントラルMFのアラバとバウムガルトリンガー、トップ下のユヌゾビッチを中心とする素早いパスワーク。そこからサイドアタッカーのハルニクとアルナウトビッチに繋いで主砲ヤンコが仕留める一連の攻撃は、高い殺傷能力を誇る。
 
 気がかりなのは、ハムストリングの怪我で5月下旬に復帰したそのヤンコのコンディションがいまひとつなこと。開幕直前に行なわれたマルタ戦とオランダ戦に先発したものの、どちらの試合も本調子には程遠い出来で、ゴールを奪えなかった。
 
 その意味で鍵になりそうなのが、直接FKだ。アラバ&ユヌゾビッチという名手を擁しているのは大きな強みで、中距離では前者が、近距離では後者が、それぞれゴールを陥れる。
 
 CFの主戦サライが不振に陥っているハンガリーにとっても、セットプレーは重要な得点源。キッカーを担当するのがエースのジュジャークで、左足から繰り出すシュートは威力・精度ともに抜群。FKが勝負を分けるファクターになるかもしれない。
 
 守備陣における注目ポイントは、ふたつ。そのひとつが、直前のトレーニングで足首を痛めた左SBカダールの状態だ。タイミングを見極めたオーバーラップで前方のジャジャークを支援し、守備では良質な仕事を保証するこのDFが欠場すれば、大きな痛手となる。
 
 もうひとつが、40歳の正守護神キラーイの大会最年長出場記録の更新だ。怪我といったアクシデントさえない限り先発が確実で、それが実現すればEURO2000で元ドイツ代表のマテウスが打ち立てた記録(39歳91日)を塗り替えることになる。歴史的瞬間を見逃すな‼
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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