【EURO2016展望】ドイツの優位は動かない。ウクライナは世界王者の“弱み”を突けるか。

2016年06月12日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

スペシャリスト不在の右SBに小さくない不安が――。

出場停止/ドイツ=なし、ウクライナ=なし

EURO2016
グループC1節
6月12日(日)/21:00(日本時間28:00)/リール
ドイツ×ウクライナ
主審:マーティン・アトキンソン(イングランド)

【注目ポイント】
●ドイツは自慢のパスワークで敵の堅守を崩せるか
●コノプリャンカとヤルモレンコのスピードを活かしたサイド攻撃

【試合展開】
 大会随一のタレント力を誇るドイツの優位は動かないだろう。

 圧倒的な質と量を誇る中盤は2年前のW杯優勝の原動力となったエジル、ミュラー、クロースらが健在。故障明けの主将シュバインシュタイガーはベンチスタートが濃厚だが、大きなマイナスにはならないだろう。

 ロイスとベララビの落選によりレギュラー不在となった左ウイングは、ドラクスラーの先発が有力。太ももの故障が癒え、6月4日のハンガリーとのテストマッチで好プレーを見せるなどコンディションは上向いている。

 ふくらはぎの負傷を抱えるフンメルスは、本人が認めているとおり欠場が決定的。代役候補だったリュディガーが右膝前十字靭帯断裂の重傷を負って離脱を余儀なくされたため(ターを代替招集)、ムスタフィがボアテングのパートナーを務めることになるだろう。

 想定できるのは、ウクライナが自陣深くで守備を固めてくる展開。自慢のパスワークをでどれだけ相手を崩せるか。その意味で鍵を握るのが立ち上がりで、敵が守りのリズムを掴む前に先制点を奪えれば理想的だ。

 対するウクライナは組織的なディフェンスで相手の攻撃をはね返しつつ、最大の強みであるヤルモレンコとコノプリャンカのスピードを活かしたサイドアタックに活路を見出したい。ドイツはサイドの守備、とりわけスペシャリストが不在の右SBに小さくない不安を抱えている。その弱点を突ければ、番狂わせを演じても不思議はない。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部

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