「縁起が良い形で僕らも終わらないかなって」
プレミア昇格に5度目の挑戦。だが、今回もまた悔し涙をのんだ岡山学芸館。写真:松尾祐希
ぼう然と立ち尽くすしかなかった。
0-0で迎えた54分に先制し、57分に加点して2点をリード。70分にアンラッキーな形でセンタリングがそのままゴールに吸い込まれて1点差に迫られたが、それでも2-1で優位に立っている状況だった。しかし――。77分に同点とされ、最後は後半アディショナルタイムのラストプレーで決勝点を奪われた。
12月8日に開催されたU-18高円宮杯プレミアリーグ参入プレーオフのCブロック決勝戦。全国のプリンスリーグを勝ち上がった16チームを4ブロックに分け、4チームのトーナメントを制したチームがそれぞれ昇格の権利を手にできる。そのなかで中国王者の岡山学芸館は、ファイナルで九州を制した福岡U-18と対戦。2-3で逆転負けを喫し、悲願の初昇格は果たせなかった。
2016年に初めて参入プレーオフに出場し、今回が5度目の挑戦となる。過去4度は1回戦で敗れており、今季は初めて決勝戦に進出した。だが、悲願を達成できず。チームを率いる高原良明監督は言う。
「ファジアーノの木山隆之監督も個人で5度目の挑戦でJ1昇格を決めた。うちと全く同じ条件。何か縁起が良い形で僕らも終わらないかなって思っていたんですけどね。選手はよく戦ってくれたと思います」
7日のJ1昇格プレーオフ決勝で、仙台を2-0で下した岡山との縁は深い。U-18チームの選手は岡山学芸館に在籍しており、部員たちも親交がある。仙台戦ではトップチーム以外のメンバーがシティライトスタジアムでボールボーイを務めるなど、そうした関わりの中で岡山学芸館は刺激を受けながら強化を進めてきた。
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0-0で迎えた54分に先制し、57分に加点して2点をリード。70分にアンラッキーな形でセンタリングがそのままゴールに吸い込まれて1点差に迫られたが、それでも2-1で優位に立っている状況だった。しかし――。77分に同点とされ、最後は後半アディショナルタイムのラストプレーで決勝点を奪われた。
12月8日に開催されたU-18高円宮杯プレミアリーグ参入プレーオフのCブロック決勝戦。全国のプリンスリーグを勝ち上がった16チームを4ブロックに分け、4チームのトーナメントを制したチームがそれぞれ昇格の権利を手にできる。そのなかで中国王者の岡山学芸館は、ファイナルで九州を制した福岡U-18と対戦。2-3で逆転負けを喫し、悲願の初昇格は果たせなかった。
2016年に初めて参入プレーオフに出場し、今回が5度目の挑戦となる。過去4度は1回戦で敗れており、今季は初めて決勝戦に進出した。だが、悲願を達成できず。チームを率いる高原良明監督は言う。
「ファジアーノの木山隆之監督も個人で5度目の挑戦でJ1昇格を決めた。うちと全く同じ条件。何か縁起が良い形で僕らも終わらないかなって思っていたんですけどね。選手はよく戦ってくれたと思います」
7日のJ1昇格プレーオフ決勝で、仙台を2-0で下した岡山との縁は深い。U-18チームの選手は岡山学芸館に在籍しており、部員たちも親交がある。仙台戦ではトップチーム以外のメンバーがシティライトスタジアムでボールボーイを務めるなど、そうした関わりの中で岡山学芸館は刺激を受けながら強化を進めてきた。
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しかし、あと一歩届かなかった事実は変わらない。高原監督はこうも話す。
「年末に控えている選手権ももちろん大事なんですけど、選手たちにとって1年間を通じて戦うリーグ戦も大事。ある意味、選手権の決勝だと思って戦うくらいの話をしてピッチに送り出した。彼らも初戦から中1日だったけど、良いパフォーマンスで戦ってくれたと思う。でも、ちょっとしたミスが最後に響く。彼らも自身の肌でそれを感じたはず」
2失点目はゴールキックがミスとなり、相手に渡ったところからゴールを割られた。3失点目の場面では、外に蹴り出せば問題はなかったが、競り切れずGKの前にこぼれたボールを押し込まれた。
「何かが足りないんでしょうね」と振り返った指揮官。相手と力の差はほとんどなかったが、勝負の神様は細部に宿る。それを痛感させられる試合になったのは間違いないだろう。
2022年度の選手権を制し、飛ぶ鳥を落とす勢いで力をつけてきた。一方で簡単に勝てるほど甘くもない。この悔しさを選手権にどう繋げていくのか。
「選手権で対戦するチームも強い。今回のプレミア参入戦の経験値は選手にとってかなり大きかったはず。選手権に切り替えて頑張りたい」(高原監督)。冬の大舞台で勝つべく、福岡U-18戦の敗戦を活かすしかない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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2失点目はゴールキックがミスとなり、相手に渡ったところからゴールを割られた。3失点目の場面では、外に蹴り出せば問題はなかったが、競り切れずGKの前にこぼれたボールを押し込まれた。
「何かが足りないんでしょうね」と振り返った指揮官。相手と力の差はほとんどなかったが、勝負の神様は細部に宿る。それを痛感させられる試合になったのは間違いないだろう。
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「選手権で対戦するチームも強い。今回のプレミア参入戦の経験値は選手にとってかなり大きかったはず。選手権に切り替えて頑張りたい」(高原監督)。冬の大舞台で勝つべく、福岡U-18戦の敗戦を活かすしかない。
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