「夏場の最後のほうは五輪もあって…」復活を印象付けたシーズンも荒木遼太郎に笑顔はなし。さらなる飛躍へ気になる去就【FC東京】

2024年12月09日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

A代表に招集されるためには

今季の出来にも満足していなかった荒木。写真:永島裕基

 今季のFC東京でチームMVPをひとり選ぶなら、荒木遼太郎だ。新加入ながらも攻撃的なポジション(トップ下やCF)で異彩を放ち、シーズン序盤に貴重なゴールを連発するなど勝利に寄与した。チーム内の得点ランク(7ゴール)、アシストランク(4アシスト)でいずれもトップ(得点はトップタイ)という成績からも、彼の貢献度は分かる。

 FC東京での活躍を受け、荒木自身は久しぶりにアンダー世代の代表に招集され、U-23アジアカップで日本の優勝に尽力。パリ五輪でも光るプレーを見せて、鹿島アントラーズで本領を発揮できなかった昨季の鬱憤を晴らした印象さえあった。
 
 復活のシーズンと位置付けられるだろうが、本人に笑顔はない。セレッソ大阪とのホーム最終戦後の囲み取材で「パリ五輪にも出場して選手として改めて価値を高めたシーズンになったはずですが、そのあたりの充実感をどう捉えていますか」との質問に対する回答を聞いても、悔しさが感じられた。

「価値は上がったかもしれませんが、まだまだやれたかなと。もっとできた感覚のほうが強いです。夏場の最後のほうは五輪もあって、言い訳になりますが疲れがありました。暑さと移動にも対応しないといけないということを学べた1年でした」

 確かに、ここからA代表に招集されるようになるにはさらなるインパクトが必要だろう。来季、どこでプレーするのか(現状は鹿島からFC東京に期限付き移籍)。その決断も荒木の未来を左右する。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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