【J1採点&寸評】神戸×広島|GKキム・スンギュが終盤に大仕事。浅野は決定機を外して…

2016年06月11日 本田健介(サッカーダイジェスト)

神戸――キム・スンギュがビッグセーブでチームを救う。

【警告】神戸=レアンドロ(41分)、渡邉(80分) 広島=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】キム・スンギュ(神戸)

【チーム採点・寸評】
神戸 6
激しく守ってカウンター――、先制点を奪われて狙いの形が瓦解したかに思われたが、早々に追い付き、リズム良くゲームを進めた。チャンスはあっただけに勝ち越し弾を奪えなかったのは課題だ。

広島 6
神戸の激しい守備に苦しむもP・ウタカを中心に攻め込んだ。特に神戸の足が止まり出した後半にはカウンターからいくつかの決定機を迎えた。その点、決定力不足は反省材料と言える。

【神戸|採点・寸評】
GK
18 キム・スンギュ 7
失点シーンはフリーで打たれたことを考えればノーチャンス。34分には宮吉のシュートを冷静に止め、終了間際には浅野の決定機をビッグセーブ。チームに勝点1をもたらした。
 
DF
6 高橋峻希 6.5
前方に広大なスペースがあり、フリーになる機会が多かった。13分にはP・ジュニオールの同点弾をアシストした。
 
4 北本久仁衛 6
P・ウタカとのスピード勝負ではやや難があった。伊野波らと何度もピッチで話し合い、最終ラインを統率した点は評価したい。
 
39 伊野波雅彦 6
自由に動き回るP・ウタカに翻弄され気味だった。それでもクロスを撥ね返し続け、最後の一線は越えさせず。終盤に身体を張ったブロックも見せた。
 
2 田中雄大 6.5
柏の攻め上がりをケアし、1対1の勝負では決して負けなかった。広島の右からの攻撃を封じた意味では貢献度は絶大だった。
 
MF
 24 三原雅俊 5.5(63分OUT)
本職のボランチでなく中盤の右で先発。CKからの失点の場面ではP・ウタカに付ききれずにフリーでシュートを打たせてしまった。不慣れなポジションでリズムを崩したか。

14 藤田直之 6.5
球際で闘い、パスも出せる、ネルシーニョ好みのボランチとして躍動。神戸の攻撃の多くはこの男が起点となった。
 
17 田中英雄 5.5
同点弾につながった高橋へのロングパスは○。しかし、自陣でのボールロストや攻撃を窮屈にしてしまうパスなどマイナス面も。
 
19 渡邉千真 6
レアンドロ、P・ジュニオールと攻撃を形成。27分の決定機は決められなかったとはいえ、外国人2トップを活かす役割は果たした。
 
FW
7 ペドロ・ジュニオール 6.5
普段は好不調が激しいなか、この日は"アタリ"だった。相手のパスの供給元である青山をケアし、13分には冷静なフィニッシュで同点弾をマーク。ただ、75分にはGKとの1対1を外した。

11 レアンドロ 6
シュートを打つ機会は限られたが、周囲へボールを回す確度の高いポストプレーを披露。相棒のP・ジュニオールとの連係も上々だった。
 
交代出場
MF
15 小林成豪 6.5(63分IN)
ファーストプレーで切れ込んで思いきりよくシュートを狙うと、72分には右サイドを抜け出し絶妙なクロスを供給。チームに大きな追い風を吹かせた。

監督
ネルシーニョ 6
P・ウタカへの明確な対応策は示せなかったが、相手のキーマンである青山をケアさせ、狙い通りのカウンターからチャンスを作った。後半の決定機を決めていれば、プラン通りだっただろう。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

次ページ広島――浅野は終了間際のチャンスを決め切れず。

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