【EURO2016展望】イングランドのスピードが、ロシアの守備陣を切り裂くか

2016年06月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ホジソン監督が示唆するその通りの展開になれば――。

出場停止/イングランド=なし、ロシア=なし

EURO2016
グループB1節
6月11日(土)/21:00(日本時間28:00)/マルセイユ
イングランド×ロシア
主審:ニコラ・リッツォーリ(イタリア)
 
【注目ポイント】
●充実のイングランド攻撃陣。仕上がりも順調
●ジャゴエフとデニソフが故障離脱のロシアは満身創痍
●快足スターリングがスピード不足のロシアCB陣を攻略?
 
【試合展望】
 プレミアリーグで大ブレイクを遂げたケイン、ヴァーディー、アリをはじめ、スターリングにルーニーと、充実の攻撃陣を擁するイングランド。レギュラー陣に主だった怪我人もなく、仕上がりも順調だ。
 
 対するロシアは、ジャゴエフ、デニソフという中盤のレギュラー2人をともに怪我で失うなど、いわば満身創痍。イグナシェビチとV・ベレズツキの「オーバー30」がコンビを組むCBは、スピード不足という致命的な欠陥を抱える。
 
 イングランドの優位は動かしがたい。
 
 スピード不足のロシアのCB陣は狙いどころで、スターリングの快足を軸に攻撃的な布陣で攻めきると、ホジソン監督が示唆するその通りの展開になれば、イングランドの圧勝もあるだろう。
 
 そんなホジソンのジレンマは、タレント豊富な攻撃陣の構成。ポゼッションをスムーズにするララーナの先発起用はどうやら決めたようで、いまや不動のケインとアリに、スピードを活かすスターリング、キャプテンのルーニーも外せない。となるとヴァーディーはベンチに置かざるをえない。
 
 イングランドのもうひとつの懸案が、攻撃陣に比べると質・量ともに不十分な最終ライン。予選で8戦8ゴールと爆発したロシアの主砲ジューバに対し、スモーリング&ケイヒルが後手に回って苦境に陥る展開は十分に予想できる。
 
 ジューバとともにロシアの鍵を握るのが、ジャゴエフの代役を務めるゴロビン。「ロシアのC・ロナウド」と異名を取る新鋭が中盤で存在感を発揮できるか。
 
 ドイツから帰化して6月1日のチェコ戦で代表デビューしたばかりのノイシュテッターが、スタメン抜擢に応えられるかもポイントだ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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