【J1展望】浦和×鹿島|「赤」の決戦――興梠がゴール宣言。鹿島は柴崎の出来に命運

2016年06月10日 サッカーダイジェスト編集部

浦和――対鹿島のリーグ戦は11試合負けなし。ミシャ体制下、6勝2分と相性は良い。

故障者/浦和=イリッチ 鹿島=中村
出場停止/浦和=なし 鹿島=なし

J1リーグ1stステージ・15節
浦和レッズ – 鹿島アントラーズ
6月11日(土)/19:00/埼玉スタジアム2002
 
浦和レッズ
1stステージ成績(6月10日時点):3位 勝点27 8勝3分1敗 18得点・6失点

【最新チーム事情】
●対鹿島は最近のリーグ戦で11試合無敗と相性が良い。
●古巣との対戦へ準備万端の興梠。「点を決めて、勝つ」。
●鹿島のプレスを抑えて、ミシャプレスで襲いかかる!
●大観衆の前で、ステージ制覇へライバルを攻め倒す!!
 
【担当記者の視点】
 分が悪い印象の鹿島戦だが、リーグ戦では2010年8月のホーム(1-1)以来、11試合負けなしだ。ペトロヴィッチ監督就任後は6勝2分という強さ。「対4バック」に効果を発揮するミシャ戦術が上手くハマっていることが分かる。
 
 とはいえ、11年のナビスコカップ決勝(0-1)の大一番では敗れている。また、多くの選手が「昨季最も押し込まれている、強いと感じた相手」と話しており、油断はしていない。
 
 浦和は鹿島が積極的にプレスを掛けてくることを想定し、準備してきた。槙野は「自分たちがしっかりボールを動かすことで、相手FWの体力を奪える。ただし回すだけでなく、前につなぐことが大切」と、浦和のポゼッションサッカーに持ち込み、あくまでも攻め倒す算段だ。相手のプレスをかいくぐり、逆に今季の武器である浦和のミシャプレスで相手DF陣も押し込みたい。
 
 興梠も古巣との一戦に燃えている。
 
「FCソウル戦では相手のプレスに対し、パスをつながず大きく蹴ってしまうことが増えた。やはり浦和はそれでも打開できるパスサッカーを目指すべき。そのためには、僕が身体を張って前線でボールを収めないといけない。僕が点を取って勝つのが一番」
 
 あくまでも浦和ペースに持ち込むことを強調。鹿島戦のシミュレーションはできているようだ。
 
 浦和より上位にいる川崎、鹿島よりも2試合消化が少ない浦和は、この試合に勝てば、鹿島と勝点で並ぶ。相手に与えるダメージは大きい。
 
 すでに4万6000枚以上のチケットが売れている。ホームの大声援を味方につけて、2年連続の第1ステージ優勝へ前進したい。
 

次ページ鹿島――首位奪還のチャンス。ハイプレスとブロックの使い分けがカギ。

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