首位相手に好パフォーマンスのユニオン町田浩樹、好調を維持して日本代表へ。敵地でのインドネシア代表を警戒「難しくなるだろうなと思ってます」【現地発】

2024年11月11日 中田徹

197センチの大型ストライカーを吹っ飛ばす

ユニオンで好調をキープする町田。(C)Getty Images

 日本代表CB町田浩樹が所属するユニオン・サン=ジロワーズは11月10日、ベルギーリーグの首位を快走するヘンクを4-0でくだした。この勝利でユニオンは順位を3つ上げて7位に浮上した。

「6位以内がプレーオフなので、しっかり今年中にはそこに立ってリーグ戦を折り返したいです」(町田)

 この夜のヒーローは左ウイングバックのロイク・ラプサンだ。

 チームの2部リーグ時代を知る古参は今季のプレシーズン中、規律違反を咎められセカンドチーム行きを命じられた。しかし、そこでのハードワークが認められ、10月30日のベルギーカップ、オイペン戦(3-0)からトップチームでのプレーを再開した。

 そんな彼が開始4分に先制弾を、前半アディショナルタイムにアシストを、51分にはチーム3点目の起点になったのだから、ユニオンは盛り上がった。

 守備でもラプサンは、3バックの左を務める町田としっかり連係を取りながら、ヘンクのウインガー、ヤルネ・ステウカースと攻撃的右SBエル・ウアディをしっかり抑え込んだ。町田は、ラプサンの高パフォーマンスを手放しで喜んだ。
 
「昨季、50試合近く一緒にプレーしたので、彼の守備のやり方を分かっているので、信頼しきって守備をすることができました。リーグ戦では、彼は前節のメヘレン戦から出ているんですが、非常にやりやすかったです」

 9月20日のコルトレイク戦(3-0)では、懐の深さを活かしながら絶妙の間合いで敵を封じ込んだ町田は、「僕は痛いのが嫌いなんで」と冗談交じりに語っていたが、今回のヘンク戦では激しい当たりと鋭いアプローチで接近戦に挑み、ヘンクの右サイドに仕事をさせなかった。

「相手のヘンクがキレイにポゼッションするチームで、デュエルを嫌うチームなので、あえてデュエルに持ち込んだりしました」

 78分にはベルギーリーグを代表するストライカーのひとり、トル・アロコダレがカウンターからのドリブルで持ち込んできたところを、町田がひとりで対応してスタンディングタックルで正確にボールを奪いきった。

 このプレーで吹き飛んだのは、町田より8センチ高い197センチの大型ストライカーの方。ヘンク戦のパフォーマンスを象徴するようなシーンを「良いタイミングでうまく身体をぶつけることができました。落ち着いて焦らず対応できたかなと思います」と町田は振り返った。

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