ゴディンの違約金はいわば「ありえない値段」。チェルシーも撤退か?

2016年06月05日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

アトレティコにはビタ一文まけるつもりはない

チェルシー新監督のコンテは、いまや世界屈指のCBに成長したゴディンの獲得を希望。しかし、値段があまりにも……。(C)Getty Images

「ディエゴ・ゴディンが欲しい? では、違約金を用意してください」
 
 アトレティコ・マドリーの態度は明快だ。このウルグアイ代表CBを手に入れるためには、6500万ユーロ(約81億円)を支払う必要がある。それ以上でも以下でもない。いまや欧州中にその名を轟かせたとはいえ、30歳のCBとしては破格、というよりもありえない値段だ。
 
 コディンの獲得をもっとも望んでいるのは、アントニオ・コンテの新監督就任が決定しているチェルシーだ。数か月前に一度獲得を打診し、最近も再びアトレティコのドアを叩いた。
 
 しかし、返事はいつも同じだ。違約金を払うか、獲得を諦めるかのどちらか。チェルシーは値引きを望んでいるが、アトレティコにはビタ一文まけるつもりはない。
 
 コンテはチェルシーの強化部門に、頑強なフィジカル、戦術的インテリジェンス、そして最終ラインをまとめるパーソナリティーを備えたCBを要求している。そのファーストチョイスがゴディンなのだ。
 
 違約金さえ払えば、もちろん獲得できる。しかし、30歳のCBを獲得するのに6500万ユーロを投じるというのは、完全に狂気の沙汰だ。このままアトレティコの態度が変わらなければ、手を引かざるをえないだろう。
 
 ちなみに、コンテにとってもう一人の"本命"である愛弟子レオナルド・ボヌッチは、値段云々ではなく、現時点では本人にユベントスを離れる意思がまったくない。
 
 新シーズンのチェルシーはチャンピオンズ・リーグ出場権もないだけに、ローマのアントニオ・リュディガーやコンスタンティノス・マノラス、ナポリのカリドゥ・クリバリなど、もうワンランク下のターゲットに切り替えざるをえない可能性が高い。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
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