「間違いなく住みやすい。ノンストレス」「歴史を深く感じられる」V・ファーレン主将が長崎の街、平和を語る。“当事者”となって初めて――

2024年10月29日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「長崎でしかできない良い経験をさせてもらっています」

主将として7年ぶりのJ1昇格を目ざすV・ファーレン長崎を支えている秋野。今月8日に節目の30歳の誕生日を迎えた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

「異国情緒溢れる街」とは言い得て妙である。長崎では日本が鎖国をしてきた時代から、唯一の窓として西洋と交流を続け、異国の文化と融合し、独自の発展を遂げてきた。

 そして同時に、広島とともに原子爆弾を落とされた被爆地でもある。長崎を歩いていると、歴史を感じられる跡や、平和への願いを込めたモニュメントに自然と触れられる。

 来年で終戦から80年。J1昇格を目ざすV・ファーレン長崎のキャプテン、秋野央樹に長崎の街の話を訊いた。

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 現在30歳で千葉県出身の秋野は、ユース年代は柏レイソルで過ごし、2013年に中村航輔らと共に同クラブのトップチームに昇格。その後、湘南ベルマーレを経て、2019年の夏にV・ファーレンの一員となった。

 今季で加入6年目。関東を離れての暮らしにもだいぶ慣れてきたなか、長崎の街は父親としても「間違いなく住みやすい」と断言する。

「すごい子育てしやすいです。困っている人がいたら手助けしてくれる人も多いですし、自然も豊かだし、食事も美味しいし。ノンストレスで過ごせる街かなと思いますね」

 おすすめの食べ物は、これまた「間違いなく」魚だという。

「お刺身です。長崎の海で捕れるお魚をすぐ食べられるので。個人では釣り竿とかは持っていないですけど、知り合いに釣りに連れて行ってもらって、その場で釣ったものを持ち帰って、家でさばいてすぐ食べたりしています。千葉にいた時などはそういった経験はしてきませんでした。長崎でしかできない良い経験をさせてもらっています」

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