【J1採点&寸評】鳥栖×神戸|終盤のビッグセーブ合戦で魅せた両守護神。MOMに輝いたのは…

2016年06月03日 荒木英喜

鳥栖――セットプレーのキッカーを務めた富山が好クロスでチャンス演出。

【警告】鳥栖=キム・ミンヒョク(90+1分) 神戸=中坂(79分)、田中英(81分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】キム・スンギュ(神戸)

【チーム採点・寸評】
鳥栖 6
ロングボールを中心に攻撃を組立て前半は主導権を握ったが、前節同様ゴールが遠く、2試合連続で勝点1に終わる。
 
神戸 6
前半の悪いリズムから後半は盛り返し、渡邉、レアンドロのチャンスにつなげたがこちらもゴールにつながらず2試合連続ドローに。
 
【鳥栖|採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 6.5
渡邉千真のヘディングシュートへの反応、レアンドロとの1対1の対応などは申し分なし。キックが少しブレたのが残念なところ。
 
DF
8 藤田優人 6
富山への良いクロスはあったが、シュートまでつながらないためにスタンドからため息も。守備も無難にこなしていた。
 
5 キム・ミンヒョク 6.5
前半だけてCKから2本のシュートを放つがゴールネットを揺らせず。しかし、守備では集中を切らさず、無失点に貢献した。
 
29 谷口博之 6.5
最後のヘディングシュートがGKの正面に行ったのは不運。他のセットプレーでも存在感を出し、守備でも安定した働きを続けた。
 
23 吉田 豊 6
持ち前の運動量を発揮してサイドを突破してクロスにつなげたが、その精度は低く、シュートにつなげられなかった。
 
MF
16 チェ・ソングン 5.5
相手ボールホルダーにしつこく食らいつくなど、守備では良い動きを見せるも、攻撃面での物足りなさが残った。
 
14 高橋義希 6.5
楠神投入後は、より守備の意識を高め、楠神のエリアまでカバーするなど存在感を発揮。少ないながら果敢な攻撃参加も光った。
 
30 福田晃斗 6(67分OUT)
サイドから突破を図り高橋峻希を振り切ることはできなかったもののCKを得る最低限の仕事を見せた。運動量をベースにした守備では存在感放つ。
 
24 鎌田大地 5.5(59分OUT)
ボールを持つ度にスタンドからのひと際大きな声援を受けるが、期待に応えるようなプレーはなく、後半早々にピッチを去った。
 
FW
18 富山貴光 6(88分OUT)
FK、CKで良いクロスを供給してゴールを期待させた。しかし、流れの中ではGKとの1対1を決められないなど期待に応えられず。
 
11 豊田陽平 6
序盤は空中戦で競り勝っていたが、徐々に北本に抑えられる。相手の背後を突くシーンもあったが、トラップミスでシュート打てず。
 
交代出場
MF
19 楠神順平 5.5(59分IN)
交代直後はボールに絡んでチャンスメイクしようとしたが、パスミス、福田とのお見合いから自分のリズムを失っていった。
 
MF
19 岡本知剛 6(67分IN)
球際で厳しくプレーするなど泥臭く守備に走り、そこから攻撃につなげ、サイドの突破を図る動きも見せた。
 
FW
25 早坂良太 -(88分IN)
豊田に出したスルーパスは絶妙だったが決まらず。前線で積極的に動き、チャンスを広げようとした。
 
監督
マッシモ・フィッカデンティ 6
前からのアグレッシブな守備を仕掛けて戦う姿勢を示せたが、ゴール欠乏症は解消されず。キッカーとしての富山起用は成功。
 

次ページ神戸――絶体絶命のピンチをストップ! 守護神が勝点1をもたらす働き。

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