「2クール目に入ると他チームは…」町田包囲網を張られたシーズン後半戦に黒田監督が感じた“前半戦との変化”「プランが狂った」

2024年10月06日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

J1制覇の可能性は萎んだが

黒田監督が語った「前半戦と後半戦の町田の違い」。写真:永島裕基

 今季取材したホームゲームでワーストの内容。2024年10月5日、FC町田ゼルビアが川崎フロンターレに1-4と敗れた試合の率直な感想がそれだ。

 13分に中島裕希のゴールで先制するまでは決して悪くなかったし、そこから25分まではチームとしてのまとまりもまずまずだった。しかし、28分にカウンターから同点とされて以降はクオリティも粘り強さもなく、失点を重ねるだけだった。

 シーズン前半戦の"鉄壁"町田なら、1-0のまま逃げ切っていたのではないか。そんな想いもあったので、試合後の会見で黒田剛監督に質問してみた。「シーズン後半戦の町田は失点が多いです。前半戦と比べて監督が感じている変化を教えてもらえませんか」と。指揮官は「ひと言で言うのは難しい」と断ったうえで、丁寧に答えてくれた。

「夏の補強、または移籍で退団した選手、そのあたりをまだ上手く修正できていないかもしれません。その点でプランが狂ったこと、加入選手(中山雄太)の長期離脱とか、怪我とか、その中でチームコンセプトがちょっと徹底されないところがあったりだとか、やっぱりチームは時間をかけて作らないといけないので。ここにきてやはり経験(不足)が出てきていると思います」
 
 他クラブとの比較についても、黒田監督は述べてくれた。

「補強が上手くいっているチームはあるし、そのあたりの差は目に見えて出てきていると感じます。さすがに夏をすぎて、2クール目に入ると他チームは町田を攻略しはじめてきた。さすがと思うのは、選手一人ひとりのスキルもそうですが、対策の早さ。二度と同じことをやられないように修正してくるところもさすがだなと」

 確かに、シーズン後半戦は「町田を食ってやろう」という気概が他クラブから感じられた。優勝はさせまいと"町田包囲網"を張られた印象もあった。

 その結果、川崎戦での黒星で町田のJ1優勝の可能性はかなり萎んだ。ただし──。黒田監督は力強くこう語った。

「今季そうやって学んだことを来年に活かしたい」

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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