「今年一番意識している」堂安律がフライブルク3季目で見せた“進化”。「50%・50%でも…」【現地発コラム】

2024年10月04日 中野吉之伴

「キーパーというよりも、決めなくちゃいけなかった」

開幕5試合で2ゴールと好調の堂安。(C)Getty Images

 ブンデスリーガのフライブルクで3シーズン目を迎える日本代表MF堂安律が好調だ。ホームで迎えたブンデスリーガ第3節は三好康児が加入したボーフム相手に先制点を許しながら、逆転勝利に貢献。続く4節ハイデンハイム戦では右サイドからカットインし、見事な左足のシュートでゴールを叩き込み、チームを3-0勝利に導いた。その放物線の鋭さと華麗さは元オランダ代表FWアリエン・ロッベンのそれを彷彿とさせるほどだった。
【動画】左足のキャノン砲炸裂!圧巻!堂安の鮮烈ゴラッソ
 5節のザンクトパウリ戦では、0-3とチームが敗れたなか、切れ味鋭いプレーを随所に見せ、きわどいオフサイド判定で取り消されたといえ、鋭い動きからゴールネットを揺らしている。

 昨季までと比べて今季の堂安はシュートまで持ち込む頻度が明らかに多い。ボーフム戦で堂安が放ったシュートは7本で両チーム合わせて最多。右サイドでボールを受けて得意のカットインからシュート、CKのボールにフリーで飛び込んでのヘッド、左サイドからの折り返しに左足のダイレクトシュート、右サイドからの折り返しをゴール前で合わせたシュート、こぼれ球に反応してゴールを強襲、とバリエーションも様々だった。そしてチームの2点目は日本代表MFのシュートのこぼれ球から味方選手が押し込んでのゴールだった。
 この日はボーフムのGKパトリック・ドレベスがファインセーブを連発。堂安のシュートだけではなく、数多くのきわどいシュートをことごとくブロックしていた。今日のところはキーパーをほめるべきなのかと試合後のミックスゾーンで尋ねると、「いや、決められたと思います」ときっぱり。

「キーパーというよりも、決めなくちゃいけなかった。ただシュート数というのは今年一番意識しているところ。そこの質ももちろん大事ですけど、50%・50%のシーンでもスルーパスを狙ったりとか、50%・50%でもシュートを狙っていくとかは意識していこうかなと思っています。前半のクロスへの入り方はよかった。あそこはシンプルにゴールを決めないとダメですね」

 反省を口にしながらも表情は明るい。この試合でつかんだものがあったからかもしれない。次の試合で魅せたあのファインゴールには確かなつながりがあった。

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