【J1展望】湘南×名古屋|一丸となって、小よく大を制す! 注目は三竿と古林の“走り屋対決”

2016年05月28日 サッカーダイジェスト編集部

湘南――「守」から「攻」への切替えが試される菊地&三竿の左サイド。神谷の先発抜擢もあり得る。

故障者/湘南=菊地 名古屋=田鍋、青木、松田、和泉、オーマン
出場停止/湘南=なし 名古屋=オーマン

J1リーグ 1stステージ・14
湘南ベルマーレ ‐名古屋グランパス
5月29日(日)/18:00/Shonan BMWスタジアム平塚

湘南ベルマーレ
1stステージ成績(5月27日現在):18位 勝点8 2勝2分9敗 11得点・22失点
 
【最新チーム事情】
●ナビスコカップ甲府戦で、18歳の新人・神谷がキャプテンマークをつけて躍動。
●プロ契約を結んだばかりの17歳、斉藤未月もボランチとシャドーでプレー。
●ボランチのポジション争いが激熱! 下田、長谷川、パウリーニョを含め……先発は誰か?
●三竿&菊池は古林を止めて、課題の守備面で自信を取り戻したい。
 
【担当記者の視点】
 リーグ3連敗中の悪い流れを断ち切ろうと、25日のナビスコカップ甲府戦では、18歳の新人・神谷とプロ契約を締結したばかりのユース出身の17歳・斉藤がボランチで先発。フレッシュなふたりがチームに刺激と躍動感を与えた。斉藤はシャドーでもプレー。試合は0-1で敗れたものの、曹監督は「キャプテンらしいプレーを見せてくれた」「悪くはなかった」と評価した。

 今回の名古屋戦は、リーグ前節の仙台戦のメンバーが主体となる見込み。シモビッチ対策で、A・バイアが2試合ぶりに先発復帰するか。また、激戦区のボランチは、石川を軸に、そのパートナーを誰が務めるかが焦点に。下田、長谷川、パウリーニョ、それに神谷と、誰が出ても不思議はない。交代起用を含め(例えば、リードしたあとにパウリーニョ投入が効果的か、など)、戦略的にも鍵を握るポジションになりそうだ。

 さらに前線のトライアングルも予想が難しい。名古屋のCBオーマンが出場停止になるものの、大武&竹内の高い壁を越えなければならない。藤田祥が高い位置で身体を張り、2列目の高山や大竹、あるいは端戸、大槻のキレのあるアタックでギャップを突いて攻略したい。

 加えて、古林が名古屋の一員としてBMWスタジアムに乗り込んでくる。ここ最近守備面の課題を露呈する菊地&三竿の左サイドは、彼をしっかり封じることで、今後への足掛かりを掴みたい。量も質も"走力"では、絶対に負けてはならない。

 昨季は1999年以来16年ぶりに、ホームで名古屋から勝利を挙げた。もちろん、その時から両チームともに顔触れは大きく変わっている。湘南としては、クラブの原点と言える、いろいろな意味での「小よく大を制す」の精神で挑み、勝点3を掴み取りたい。

次ページ名古屋――トップ下・田口&古巣との対戦に燃える古林が攻撃の鍵を握る。一方、CBはオーマン出場停止で、大武が5戦ぶり先発。

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