「どれだけ良い選手でもやらないと試合に出られない」堂安律がそう話した不可欠なアクション、そして3-4-2-1システムの”生命線”とは?【日本代表】

2024年09月06日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「それがないとおそらくやられる」

中国戦で攻守に渡り貢献した堂安。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 2024年9月5日、埼玉スタジアム2002で開催されたW杯アジア最終予選で日本が中国に圧勝。三笘薫、南野拓実、伊東純也らのゴールで7-0と歴史的大勝を飾った。

 3-4-2-1システムを採用した日本は、前線からのプレスが実に効果的で中国から自由を奪った。ボールを奪われてからの切り替えも素晴らしく、その守備意識が堂安律曰く「生命線」となる。切り替えの速さと素早いボール奪取が3-4-2-1システムを機能させるうえで最重要だと、堂安はそう考えているのだ。

「攻撃的な選手で3バックシステムができるのも、前線の選手の守備意識があってこそ。それがないとおそらくやられますし、僕も、(三笘)薫くんも(南野)拓実くんもタケ(久保建英)も守備意識はあるので、よくなってきていると思います」

 相手がロングボールを蹴ってくるなどして裏のスペースを狙われた場合も「違和感なくやれていた」(堂安)。

「ヘディングでの競り合いは自分のウィークポイントが出るので、(遠藤)航くん、(板倉)滉くんに競らせて自分はセカンドボールを拾うとか、そのあたりは意識しました」
 
 アジアカップでは中途半端に映った"放り込まれた際のセカンドボールの回収"は「全員がベースとして考えている」(堂安)という。

「それをやらないと試合に出られない。チームとして落とし込まないといけない部分で、どれだけ良い選手でもそこをやる必要があります」

 中国戦ではロングボール対策の片鱗を示したが、果たして次のバーレーン戦ではどうなるか。期待して見守りたい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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