U-19日本代表発の強烈なメッセージ。横浜の和田昌士がブラジルを相手に躍動!

2016年05月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

久しぶりのスタートからの出場で2ゴールを演出。

ブラジル戦で自らのゴールを含む2得点に絡んだ和田。所属する横浜での出場機会増につなげたい。写真:安藤隆人

 今秋U-19アジア選手権を控えるU-19日本代表が、韓国の水原市で開催されている水原JS杯に参加。第1戦のU-19フランス代表に1-3で敗れたU-19日本代表は20日、U-19ブラジル代表と対戦した。
 
 この試合で、FW中村駿太(柏U-18)と2トップを組んでスタメン出場を果たしたFW和田昌士は、鋭い動き出しと身体のキレを見せて、日本が挙げた2ゴールに絡む活躍を見せた。
 
 35分にDF野田裕喜のロングパスに反応した中村が競り合うと、和田はすぐにセカンドボールを拾うべくサポートに入った。狙い通りボールがこぼれて来ると、スピードに乗ってゴールに向かった瞬間、相手DFに倒された。これがPKとなり、MF伊藤涼太郎(浦和)がきっちりと決め、日本に先制点をもたらした。直後の36分には相手のパスをインタセプトして攻撃のスイッチのパスを打ち込み、中村の惜しいシーンを演出した。
 
「結果を出したかった」と語った和田は、39分、CB町田浩樹の自陣でのヘッドを受けたMF神谷優太から、左の伊藤にボールが渡った瞬間、プルアウェイの動きでゴール前に飛び込む準備を整えた。そして伊藤から中村にパスが渡った瞬間、DFが中村に釣られたことで、ゴール前にできたスペースを見逃さず、スピードに乗って走り込んだ。そこに中村からのグラウンダーのクロスが届き、和田は気迫のスライディングシュートでゴールに押し込み、貴重な追加点を奪った。
 
 後半に入っても攻撃的な姿勢を崩さない和田は、56分にも中村のパスを受けてドリブルで切れ込み、相手DFのコンタクトを受けながらもシュートを放つ。これはGKの正面を突いたが、トップスピードでアタッキングエリアに入って行くプレーは、ブラジルにとって大きな脅威となった。
 
 68分にFW高木彰人(G大阪)との交代を告げられ、チームもその後に同点に追いつかれ、試合は2-2の引き分けに終わったが、和田はブラジルを相手に目に見える結果を出した。
 
「45分以上試合をするのが、この間の(U-19)代表の大阪キャンプのG大阪戦(4月13日)以来でした。チームでは練習試合が無いし、この間のナビスコも10~15分程度の出場だったので、久しぶりにスタートからの試合でした」
 

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