被爆地である広島と長崎のU-15代表がサッカーを通して平和を学ぶピースマッチを開催!

2024年08月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

平和を学ぶサッカー大会

平和学習を共に行なった広島と長崎のU-15代表メンバーがピースマッチでも交流。

 広島と長崎で平和を発信するピースマッチは、2018年にサンフレッチェ広島とV・ファーレン長崎によるJ1のリーグ戦で行なわれたことが始まり。翌年以降は、長崎のJ2降格によりトップレベルでは実施されていないが、この試合をきっかけに、U-15年代によるピースマッチが毎年、祈りに包まれる8月の広島で行なわれるようになった。

 U-15の広島県と長崎県代表が行なうピースマッチは、Jリーグでピースマッチが開催されないことを残念に思った松井一實広島市長が発起人となり、2019年より行なわれている。今年は、「HiFA 平和祈念 2024 Balcom BMW PEACE MATCH」として、エディオンピースウイング広島で開催された。
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 ピースマッチは8月7日の16時にキックオフ。午前中に両チームは献花を行ない、広島平和資料館を訪問。感想を述べ合い、発表するなど平和学習を行なった。

 宮崎で育った染田昊君は、長崎出身のチームメイト同様の平和学習経験はないものの、中学の修学旅行で長崎原爆資料館を訪れた。

 今回はそれに続いての機会となり、「長崎と広島では戦争により多くの人が犠牲になりました。小さい子どもや誰かにとっての大切な人が亡くなり、夢を叶えたりして、長く生きられるはずだった人生が終わってしまった。それはとても悲しいことだと思いました」と話し、だからこそ、「当たり前ではない、サッカーができる環境に感謝して全力でプレーしたい」と語った。
 

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