【J2採点&寸評】千葉×熊本|トップ下の町田が光り輝く! 2ゴールで6試合ぶりの白星をもたらす。熊本は奮闘するも、地元に吉報を届けられず

2016年05月15日 サッカーダイジェスト編集部

千葉――町田が関塚監督の起用に応える。

【警告】千葉=近藤直也(34分)、長澤和輝(71分) 熊本=園田拓也(48分)、上村周平(85分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】町田也真人(千葉)

【チーム採点・寸評】
 千葉 6
攻め込むも得点を奪えない嫌な時間が続く。しかし、粘り強く戦い、町田の2ゴールで勝点3を掴んだ。

熊本 5.5
チャンスは限られ運動量の落ちた後半は劣勢に追い込まれたが、最終ラインと中盤が的確な統制を取るなど内容は決して悪くはなかった。コンディションさえ整っていれば、接戦に持ち込めても不思議ではなかっただろう。

【千葉2-0熊本 PHOTO】震災後、初の試合となった熊本は一丸となって戦うも、千葉に敗れる。

【J2リーグ順位表】

【千葉|採点・寸評】
GK
23 佐藤優也 6.5
開始3分にDFにリフレクトした難しいボールを左手でかき出す。それ以降、ピンチらしいピンチはなかった。

 DF
27 阿部翔平 5.5(90+1分 OUT)
この日は得意のクロスの質がイマイチだった。対面した清武の圧力に押されるシーンもあった。

3 近藤直也 6
チームがボールを保持するなかリスク管理に気を使った。33分にはイエローになったものの、カウンターのピンチで清武の突破を食い止めた。

24 イ・ジュヨン 5.5
序盤から巻とエアバトルを繰り広げ、相手の攻撃に冷静に対応した。一方でくさびのボールは丁寧さを欠いた。

5 多々良敦斗 5.5
周囲とコミュニケーションを図り、右サイドからの打開を図った。敵陣深い位置でのプレー精度には課題が残った。
    
MF 
8 井出遥也 6(72分 OUT)
積極的に縦に仕掛け、チームに推進力を与えた。願わくは熊本守備陣が対応しきれていなかった前半にゴールを決めたかった。

6 山本真希 6(83分 OUT)
中盤で守備のタスクを担った。目立つプレーこそ少なかったが、最終ラインと前線のパイプ役となった。
 
10 長澤和輝 6
ボランチで先発し、チームの"へそ"からパスを配球した。一列前の井出、町田らとの連係も良好だった。

14 町田也真人 7
パスを受けようと縦横無尽に動き回る。プレーが雑になるシーンもあったが、後半立ち上がりに値千金の先制点を奪取。74分には相手GKのミスを見逃さずに追加点を決めた。

11 船山貴之 6
中盤右でのプレーは窮屈そうだった。それでも左からのクロスによく飛び込み、56分には決勝点につながるシュートを放った。
 
FW  
9 エウトン 5.5
巧みな足技で周囲にボールを落とし、攻撃のリズムを作った。ただ、ゴール前での迫力がなかった点はマイナス材料だ。

交代出場
FW
18 吉田眞紀人 6(72分 IN)
井出に代わって中盤の右サイドに入る。終盤には強烈な一発を狙うなど、攻撃に新たな活力を生んだ。

DF
20 若狭大志 -(83分 IN)
2点のリードを保つために残り10分を切ったタイミングで登場。守備固めとしての役割をきっちりこなした。

DF 
13 比嘉祐介 -(90+1分 IN)
終了間際に投入される。短い時間でも必死にボールを追い、2-0での勝利に貢献した。

監督
関塚 隆 6
町田のトップ下起用がズバリ当たった。なかなか決定機を作り出せないなか、頻繁に選手を呼んで指示を送り、ゴールをこじ開けさせた。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 

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