【J1展望】1stステージ・12節|川崎–神戸|風間体制vsネルシーニョ体制、川崎の勝率はわずか「10%」。“天敵”の攻略なるか

2016年05月13日 サッカーダイジェスト編集部

川崎――トップ下の中村が輝けば輝くほど、川崎の攻撃は鋭さと迫力を増す。

故障者/川崎=井川、小宮山、森本 神戸=田中雄、松下、小川 
出場停止/川崎=なし 神戸=岩波

 
J1リーグ1stステージ・12
川崎フロンターレ - ヴィッセル神戸
5月14日(土)/15:00/等々力陸上競技場
 
川崎フロンターレ
1stステージ成績(11節終了時):2位 勝点24 7勝3分1敗 23得点・12失点
 
【最新チーム事情】
●サイド突破はできており、中で合わせる練習を増やす。
●アウェーは全勝中ながら、ホームでは6戦2勝3分1敗と勝ち切れない試合も。
●負傷していた武岡、田坂が全体練習に合流。
●U-23代表から奈良、大島、原川の3選手が復帰。
●試合前に20周年記念のOB戦(川崎OBドリームマッチ)を実施する予定。ジェシ、ジュニーニョ、アウグストなど貢献したブラジル人選手も出場の見込み。
 
【担当記者の視点】
 前節のアウェー柏戦では、勢いに乗る相手を翻弄し、E・ネットの強烈なミドルや大久保のヘディング弾、小林の豪快ボレーで3-1と完勝を収めた。7年ぶりに日立台で勝利を掴み、首位の浦和を勝点1差で追走する。
 
 気掛かりなのは、風間体制とネルシーニョ体制(柏時代=12~14年、神戸時代15年~)の相性の悪さだ。過去、ホーム&アウェーの公式戦10試合で1勝2分7敗と大きく負け越しており、勝率はわずか10パーセント(対柏=1勝1分6敗、対神戸=1分1敗)。
 
 ホーム等々力での"ネルシーニョ戦"に限れば、「1勝2分2敗、勝率20パーセント」と微増するが、それでも相手の強みを消し、弱点を老獪に突くネルシーニョ流を苦手としている事実に変わりはない。
 
 移籍条項で前節の柏戦は出場できなかったエドゥアルドが戻り、E・ネットが2試合連続で先発濃厚。勝利の鍵を握るのがセンターラインで、CBコンビとE・ネットで相手のプレスをいなし、大島が中継地点となり中村や大久保にボールを供給できるか。
 
 また、トップ下の中村もキーパーソンだ。数手先を予測した質の高い動きに加え、1本のパスでチャンスを作り出すキックの質は必見。このパサーが輝けば輝くほど、川崎の攻撃は鋭さと迫力を増し、エースの大久保と小林がゴールを決める確率も高まる。
 

次ページ神戸――岩波だけでなくレアンドロを欠く可能性も。

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