膝を痛めながら執念のゴール! 畑大雅が湘南をリーグ戦3連勝に導く殊勲の決勝弾「パススピードが速くて焦りましたけど...」

2024年07月21日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

山口監督は「練習通りだった」

G大阪戦で決勝点を挙げた畑。右足での狙いすましたシュートだった。写真:鈴木颯太朗

 7月20日、湘南ベルマーレはJ1第24節でガンバ大阪と敵地で対戦し、1-0で勝利した。

 チームを今季初のリーグ戦3連勝(過去2試合は22節・浦和レッズ戦/3-2、23節・ジュビロ磐田戦/5-0)に導く決勝点を挙げたのは、畑大雅だ。83分、ボックス内左で福田翔生のパスに右足ダイレクトで合わせる。狙いすましたコントロールショットで逆側のサイドネットを揺らした。

 試合後、山口智監督が「練習通りだった」と語ったゴールを、畑が振り返った。

「翔生君が自分でシュートを打つと思っていたらボールが来た。パススピードが速くて焦りましたけど、昨日、練習していた通りのシュートが打てました。チームの勝利に直結するゴールは初めてだったので、めっちゃ嬉しかったです」
【動画】畑大雅の美しいコントロールショット!
 10節・北海道コンサドーレ札幌戦(3-3)でマークしたプロ初ゴールから、14試合ぶりの得点を挙げた畑。ただ、26分の相手FWウェルトンとの競り合いで膝を痛めていた。それでも周囲の後押しに助けられ、痛みに耐えながら88分までプレー。まさに執念で奪った殊勲弾だったと言えるだろう。

 膝の痛みが強まりベンチに下がったあと、畑はどのように戦況を見つめていたのか。ロッカールームで治療を受けながら試合を見ていた22歳が、ゲーム終盤と試合終了後の様子を明かした。

「終盤に石井(久継)が痛そうにしていたシーンは"何しているんだ!"と思ったりしましたけど(笑)。本当は勝利の瞬間をみんなとピッチで一緒に喜びを分かち合いたかったですけど、ロッカーで激励してもらいました」

 パリ五輪世代の畑は、メンバー落選後に「ここから切り替えて、もっと上の舞台を目ざすだけ」と語っていた。G大阪戦のゴールをきっかけに、さらに勢いづくか。湘南の背番号3がこれから描くストーリーが楽しみだ。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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