「ポジティブなミスはしていくべき」西村拓真が約半年ぶりのリーグ戦で感じたチームの雰囲気「何回でもチャレンジするのがマリノスの良さ」

2024年07月16日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

みんなで助け合って、きつくても責任を果たす

鹿島戦では55分からピッチに立ち、攻守に存在感を放った西村。(C)SOCCER DIGEST

[J1第23節]横浜 4-1 鹿島/7月14日/日産スタジアム

「本当はこんなもんじゃないと思うし、この順位から抜け出せるように、自分たちに厳しく、自分にも厳しくやる必要がある」

 7月14日に行なわれたJ1第23節で、横浜F・マリノスは鹿島アントラーズに4-1で勝利。6月21日にレンタル移籍していたセルべット(スイス)から横浜に戻り、この日が約半年ぶりのリーグ戦での復帰戦だった西村拓真は試合後、そう振り返った。

 横浜は第20節のアビスパ福岡戦からリーグ戦で4連敗を喫し、13位(22節終了時点)に沈んでいた。その4試合での得点が「2」、失点が「9」と、かつての超攻撃的なサッカーは影を潜め、守備の改善も急務な状況だった。

 そうしたなかで臨んだ鹿島戦だけに、4発快勝という結果はこれから巻き返しを狙ううえで、チームや選手にとっても、ファン・サポーターにとっても大きな1勝になったはずだ。また「これぞアタッキングフットボール」という印象を持ったのは筆者だけではないだろう。
【動画】植中朝日がチーム4点目を決め、鹿島にダメを押す!
 そのチームの攻守を活性化させていたのが、55分からピッチに立った西村だ。ベンチスタートだった西村は、前半のチームの戦いをどう見ていたのか。

「ポジティブな雰囲気ではないなと感じていました。表現が難しいですけど、僕らなら絶対にできると思う。もっとポジティブに、ミスをしてもいいから、みんなで助け合って、プッシュし合って、きつくても責任を果たすところは、自分を含めてやっていかないといけない」

 さらにこう続ける。

「一人ひとりが頑張っていなかったなんてないし、みんな頑張っていた。何かが噛み合わなかったなかで、そのポジティブなところをもっと伸ばして、みんなでやっていければ、負ける相手はいないと思います。

 何回でもチャレンジするところはマリノスの良さだし、それが必要だと思う。ポジティブなミスはしていくべきだし、その先に成長があるはずなので、自分もどんどんチャレンジして、チームのみんなで成長していきたい」

 トリコロールの背番号9は、今後もチームに勝利をもたらすキーマンになれるか注目だ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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