「正直、良くなかった」新潟戦で先制弾も遠藤渓太が募らせた危機感「勝ったから良かったではダメ」【FC東京】

2024年07月14日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「試合を見ているのはきつかった」

新潟戦で見事なゴールを決めた遠藤。写真:サッカーダイジェスト

「自分の得意な形からのチャンスで、時間帯も早くて自ら打とうと決めていたので、入って良かったです」

 2024年7月13日に国立競技場で開催されたアルビレックス新潟戦、左サイドからドリブルで切り込んで見事な先制点を決めたFC東京の遠藤渓太は自身のゴールについてそう振り返った。

 「試合前から気合いは入っていた」遠藤は5万人以上の大観衆が見守る中で「結果を出せて良かった」ともコメントしている。今季は負傷離脱した期間もあり「上から試合を見ているのはきつかったし、チームを助けたい気持ちがあった」。そうした背景があってのゴールだから、嬉しかったに違いない。

 ただ、試合内容については「正直、良くなかったと思います」。

 先制後、FC東京は自陣で守る時間帯が多く、なかなかチャンスを作り出せなかった。遠藤も反省の弁を述べている。
 
「受けに回ってしまったし、いつやられてもおかしくないシーンはありました。相手の決定力不足に助けられた部分はあるし、後半の入りも全然良くなかった。勝ったから良かったではダメだと思います」

 確かに、FC東京のスローガンは「+1 Goal(ワンモアゴール)」で、これは1点取ってもさらにゴールを狙う攻撃的なスタイルを指す。それを新潟戦で実践できたかと言えば疑問で、だからこそ遠藤はあえて厳しい言葉で「勝ったから良かったではダメ」とある意味警告したのだろう。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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