【J1採点&寸評】川崎×仙台|多くのタスクをこなし、先制点も決めた富田がMOM。川崎の中村はミスが目立った

2016年05月05日 江藤高志

川崎――スタメンで及第点以上は、チョン・ソンリョンと大島のみ。

【警告】川崎=エウシーニョ(43分)、エドゥアルド(61分) 仙台=金久保(32分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】富田晋伍(仙台)

【チーム採点・寸評】
川崎 
ペースを握っていた前半は悪くはなかっただけに、その時間帯に決めたかった。先制されながらも同点に追いついたが、タイトルを獲りたいのであれば、勝たねばならなかった。
 
仙台 6.5
高いラインを維持して強気の姿勢で臨み川崎を封じた。特に後半は相手を上回る内容で見事だった。勝てなかったのが悔やまれる。
 
【川崎|採点・寸評】
GK
1 チョン・ソンリョン 6
失点の場面はノーチャンス。相手選手と接触しながらも抑えこむ果敢な守備を見せていた。頭部を強打した前節から復帰して問題ないプレーぶり。
 
DF
18 エウシーニョ 5.5
攻守に渡り持ち味の運動量で顔を出し続けた。悪くはなかったが、結果につながらなかったのがもったいない。
 
3 奈良竜樹 5.5
前半に慌てる場面があったが、それを除けば試合を通して一定の水準の試合運びを見せた。悪くはなかった。
 
23 エドゥアルド 5.5
前半に浮き球の処理に手こずる場面が見られたが、精神的に引きずることなく立て直した。1失点はしたが、身体を張って最後までよく耐えた。
 
2 登里享平 5.5(86分OUT)
全力で走り続け、最後は足をつって交代を余儀なくされた。ただ、そこまでの働きは立派。サイドバックとサイドハーフをこなすユーティリティ性を見せつけた。
 
MF
5 谷口彰悟 5(65分OUT)
ボランチでプレーした前半はミスが散見されたが、決定的なピンチには至らず。ただし、流れを悪くしたのはマイナス要素だった。
 
10 大島僚太 6
前半から相手が嫌がるコースに縦パスを入れ続け攻撃を主導。後半、ニア上に決めた同点ゴールでチームを救う。チームメイトからの評価は低いが、素晴らしいゴールだった。
 
14 中村憲剛 
前半終了間際のゴールはオフサイドに。後半パスミスが増え、エドゥアルドのイエローカードの原因を作る。
 
19 森谷賢太郎 5.5(54分OUT)
持ち前の運動量で、献身的に動きまわる。ブレ球のミドルシュートを放つ場面などゴールへの積極性を見せた。
 
FW
11 小林 悠 
ミスが目立ち攻撃にリズムをもたらせなかった。ただ局面での競り合いで戦い続け起点となり、ゴールを目指し続けた。
 
13 大久保嘉人 
パスが回ってこなかったという問題もあり、大半の時間で消えていた。ボールを触れれば怖さをにじませていただけに、もっと攻撃に絡みたかった。
 
交代出場
MF
20 車屋紳太郎 5.5(54分IN)
左サイドバックとして途中交代出場するが、攻撃面では思うように絡めず。守備面は悪くなかった。
 
26 三好康児 6(65分IN)
前節に引き続いての途中交代出場。リーグ戦ではキャリア最長の出場時間となる。出場直後に強烈なシュートを放つなど気持ちを見せた。
 
22 中野嘉大 -(86分IN)
持ち味のドリブルを生かせず。攻撃面でのテコ入れもできなかった。
 
監督
風間八宏 
前半の戦いが悪くなかっただけに、後半の失速が残念。勝たねばならない相手に引き分け、落とした勝点2が響かねばいいが。
 

次ページ仙台――MOMの富田と守備を引き締めた渡部を「6.5」に。

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