【J1】柏が5連続完封勝利! 19歳&20歳のCBコンビが鉄壁の守りで甲府の必殺カウンターを封じる

2016年05月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

チーム内の雰囲気も好調の要因に。

CBで起用された19歳の中山。中谷とのコンビで最終ラインを統率し、5試合連続の完封勝利に導いた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは5月4日、第1ステージ10節の7試合を開催。山梨中銀スタジアムでは、甲府対柏が19時キックオフで行なわれ、アウェーの柏が2-0で勝利し、リーグ戦5連勝を飾った。

 柏がまたしても無失点勝利で連勝を伸ばした。これで5連続完封勝利だ。

 試合は、12分にディエゴ・オリベイラのゴールで早々に先制した柏がボールを支配し、甲府がカウンターで反撃を窺う展開となった。元チームメイトのクリスティアーノを中心とするカウンターは脅威だが、これにU-23日本代表のGK中村を中心とする柏のディフェンス陣が立ちふさがった。

 この日、主戦CBである20歳の中谷のパートナーとなったのが、19歳の中山。若いふたりが最終ラインを統率したが、ここ数試合と同様の安定感を誇り、甲府に反撃の糸口を与えなかった。

 ただし、下平監督の言葉を借りれば、「若手がイキイキとプレーできているのは大谷や鎌田、田中、増嶋といったベテランが要所を引き締めて、サポートしてくれるから」。この日は増嶋がベンチを温める形となったが、「彼らもポジションを獲ってやるという気持ちでいる。そこはいい競争ができている」と、チーム内の雰囲気も好調の要因となっているようだ。

 クリスティアーノ封じに関しては、ここ数試合、右SBで起用されている鎌田がマッチアップし、攻め残るクリスティアーノに対応する形をとった。
「彼らの怖さは十分に知っていた。鎌田には頼むぞと声を掛けていた」と指揮官。攻撃時には3バックとなり、守備時には4バックとなる「可変システム」にも、「選手たちも慣れてきた気がする」と、確かな手応えを掴んでいる。

 この守備の安定が、71分のD・オリヴェイラの追加点を呼び込み、柏が2-0の快勝を手にした。

 次節は、ホームでの2位・川崎との対戦。柏は現在4位と好位置につけているだけに、さらなるランクアップのために負けられない試合になる。リーグ屈指の攻撃力を誇る川崎を、5試合連続完封中のチームがいかに封じるのか、楽しみな一戦だ。
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