【浦和】「不可能はないと証明してくれた」元レスター戦士の阿部勇樹が、古巣の快挙を喜ぶ

2016年05月03日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

2010年8月から12年1月までプレー。「浦和に帰ってきた自分からも(良いニュースを)伝えられるようにしたい」

南アフリカワールドカップのあと、浦和からレスターに移籍。約1年半の間に、2部に相当するチャンピオンシップリーグで52試合に出場した。写真:Getty images

 浦和の阿部勇樹は、2010年8月から2012年1月までレスターでプレーしていた。当時のレスターは2部に相当するチャンピオンシップリーグに所属し、阿部は約1年半の間にリーグ通算52試合・2得点を記録している。ポジションは異なるものの彼の活躍があったからこそ、その後の岡崎獲得につながったと言っても過言ではないだろう。

 古巣のプレミアリーグ優勝。その決定を目前に控えた4月29日の名古屋戦の後、阿部は古巣の快進撃について、次のように語っていた。

 「不可能なことはないと証明してくれた。サッカーに絶対はない。スタイルを貫いたからこそ、首位に立ち続けられたと思う。何人かは一緒にプレーしていた選手も頑張っていて、逆に浦和に帰ってきた自分からも(良いニュースを)伝えられるようにしたい」

 また、当時からレスターを支えていたサポーターへの想いも続けて話した。
 
「もちろんメンバーが大幅に変わっているけど、レスターを応援していたファンやサポーターは変わらず支え続けて、さらにプレミアに昇格して街の熱は一段と上がっていったと思う。昨シーズンは最下位から連勝して残留を果たし、今季は素晴らしいシーズンを送っている。イギリスのど真ん中に位置するレスターの街が盛り上がれば、イギリス全体が盛り上がっていくはず」 

 浦和は今日5月3日午後7時30分から、埼玉スタジアムでアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ最終節・浦項戦に臨む。連戦が続くため、阿部の出場は微妙。一方、高卒ルーキー伊藤涼太郎や調子を上げる駒井善成らが先発することが予想される。

 すでにシドニーとともに決勝トーナメント進出が決定。浦和が浦項に勝って、別カードでシドニーが敗れればグループ1位に立てる。しかも浦項にはアウェーで敗れているだけに(●0-1)、まさにチーム一丸となって雪辱を果たしたい。

取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
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