【バイタルエリアの仕事人】vol.41 一森純|カシージャスに憧れた守護神は間もなく33歳…「昔と今の30代は違うよ」「変化はマジで感じない」

2024年06月30日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「Jリーグファン」を自称する大阪出身の32歳

G大阪の正GK一森。中谷進之介(左)、福岡将太(右)らと共に強固な守備陣を築いている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第41回は、今季から再びガンバ大阪のゴールを守る一森純だ。

 前編では、チーム状況から、昨季に期限付き移籍した横浜F・マリノスへの思い、JFLからJ3、J2、J1とあらゆるカテゴリーを通しての成長を尋ねた。

【前編】一森純|ガンバ躍進、日産凱旋で涙のワケ。JFLから全カテゴリーを経験、J1との明確な差は?

 後編ではまず、少年時代に着目。好きな選手こそ、スペイン代表のレジェンドを挙げたが、海外に比べて日本のサッカーに多く触れているようで、セレッソ大阪ユース出身の32歳は「Jリーグファン」と自称する。

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 イケル・カシージャスが好きでした。勝負を分けるプレーができる、勝利を手繰り寄せる選手なんですよね。特別キャッチが上手いかって言われたらそうでもないし、特別ハイボールに強いかって言われたらそうでもないけど、勝負を分けるようなポイントで、ビッグセーブやビッグプレーをする選手が好きです。

 チームでいうと地元のセレッソやガンバ、それにマリノスも見ていました。榎本哲也さん、飯倉大樹さん、マリノス育ちで湘南ベルマーレなどでプレーした秋元陽太さんとか。自分と同じ背丈で、すごく参考になる選手たちだったので、マリノス育ちのゴールキーパーはすごく見ていましたね。

 あと中林洋次さん。ファジアーノ岡山などで活躍された方です。そういう選手たちは見ていましたね。同じ180センチ前半のゴールキーパーを参考にしていました。

 実際にマリノスでプレーした時は、キーパーコーチの松永成立さんから、ゴールキーパーとはなんぞやという部分をすごく教えてもらいましたね。

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