【浦和】好調の秘密は「シュートを打たせない」鉄壁の守備。槙野は「新聞で“大久保嘉人節”が楽しみ」と饒舌

2016年04月25日

ペトロヴィッチ体制下で、ようやく手にした“等々力初勝利”。

浦和が序盤から主導権を握ったなか、槙野は「自分たちが上手くゲームをコントロールして、勝つべくして勝った」と語る。写真:サッカーダイジェスト

 
 川崎戦を終えて、槙野智章の口調は軽やかだった。
 
「自分たちがチャレンジしてきたこと、良いところが存分に出ていたし、川崎の良さをまったく出させなかった。相手に決定的なシュートはなかった。終始、自分たちが上手くゲームをコントロールして、勝つべくして勝ったゲームだと思う」
 
「勝つべくして勝った」という槙野の言葉は本音だろう。川崎は7節終了時点で18ゴールを決めており、リーグ最強の矛を有するチームだった。そんな攻撃自慢の相手をほぼ完璧に封じ込め、シュート数もわずか6本に抑え込んだ。ひやりとした場面は、40分に打たれた田坂祐介のシュートぐらいと言っていい。
 
 川崎に1-0で勝利した浦和が3位から首位に浮上し、一方の川崎は首位から2位に順位を落とした。「相手よりウチがハードワークしていたし、後ろから見ていても良い入りができていた」と語るのは、無失点に抑えたGK西川周作。唯一の無敗をキープしていた川崎にとっては、今季ワーストとも言える内容で、浦和がスコア以上の差を見せつけた形だ。
 
 等々力でのリーグ戦で、ペトロヴィッチ体制は過去4試合「0勝1分3敗」と苦杯を嘗めていたが、今節でようやく"初勝利"を手にした。現体制前の浦和は、等々力でのリーグ戦7試合において「4勝3分0敗」と無敗だっただけに、いかに風間体制の川崎と相性が悪かったかが見て取れる。もっとも、そんなジンクスにピリオドを打った。
 
 今節、川崎に打たれたシュートは6本のみ。過去の結果を見てもそれは最小であり、通算5度目の等々力対戦にて初の無失点。数字の上でも勝つべくして勝ったと言っても過言ではなく、「前半はほぼ川崎の陣地でサッカーをしていた。ピンチもあったけど、完勝と言っていい内容」(森脇良太)だった。
 

次ページ浦和の被シュート数は断トツの少なさで、2位の横浜とは18本もの差がある。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事