【J1採点&寸評】甲府×FC東京|平山の高さに救われたFC東京が、甲府相手にドローへ持ち込む

2016年04月24日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

甲府はセットプレーから失点も、守備陣は及第点の出来。

【警告】甲府=黒木(32分)、稲垣(72分) FC東京=駒野(10分)、森重(37分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】平山相太(FC東京)

【チーム採点・寸評】
甲府 5.5
相手の圧力をかわせなかった後半のパフォーマンスは反省点。格上相手に勝点1を掴んだのは救いだろう。 
 
FC東京 5.5
後半は平山を起点に何度かチャンスを創出したが、試合を通じて完成度の低さを露呈。またも勝ち星から見放された。

【甲府|採点・寸評】
GK      
1 河田晃兵 6
フリーで打たれたシュートに落ち着いて対応。失点場面のセットプレーでは一歩反応が遅れたが、それ以外では無難にハイボールを処理した。
 
DF      
 新井涼平 6
球際で競り負けない力強い守備で、マッチアップした阿部を自由にさせなかった。3バックの一角として、合格点を与えられる出来だろう。
 
4 山本英臣 
持ち前の状況判断の良さを活かしながら、堅守の軸として機能。駆け引きを繰り返しながら、N・バーンズとの勝負にも打ち勝った。
 
17 津田琢磨 6
味方との連係に乱れはなく、山本が前に出たスペースを的確にカバーするなど、臨機応変に対応した。
 
16 松橋 優 
積極果敢なオーバーラップで攻撃をサポート。危険を顧みずサイドを突破する姿勢は素晴らしかった。
 
14 田中佑昌 
攻守とも中途半端だった前節の大宮戦とは打って変わり、まずまずの出来。サイドからのクロス精度さえ良くなれば、さらに効果的な働きが期待できそう。
 
MF
27 ビリー・セレスキー 
相手の虚を突くように、カウンターにつなげるパスを前線に供給。守備面でもほぼミスは見られず、ボランチでのプレーも板についてきたようだ。
 
20 黒木聖仁 5.5(OUT 65分)
前半からスペースを上手く消し問題なく役割をこなすも、相手の圧力が増した後半になるとペースダウン。ゴール前に敵の侵入を許し途中交代となる。
 
23 稲垣 祥 6.5
ゴール前で相手と上手く駆け引きしながら貴重な先制点を奪取。後半途中からはボランチに入り、球際に粘り強くチャレンジした。
          
10 クリスティアーノ 6
カウンター時の打開力は健在。縦へのスピードを活かし、マッチアップした森重に脅威を与え続けただけに、チャンスにつながらなかったのが悔やまれる。
 
FW
13 河本明人 6
ショートCKの流れから先制点をアシスト。ボールを持つ機会が限られるなかで、最大限の力は発揮していた。
 
 
交代出場
FW
11 チュカ 5.5(IN 65分)
前節の大宮戦でまずまずの働きをみせただけに期待も高かったが、これといった見せ場もなかった。
 
監督
佐久間悟 5.5
同点に追いつかれてからは、流れを変えられず勝点1獲得に止まる。2枚残した交代カードで、アタッカーをもう一枚投入しても良かった。

次ページ大半が低調な出来だったFC東京のなかで、平山の存在感が際立つ。

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