【ACL】J王者・広島の敗退が決定… 先制を許し全員で引きこもった山東を崩せず

2016年04月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

山東の試合巧者ぶりが際立つ内容に。

広島はシャドーに宮吉と茶島、1トップに佐藤を起用。スピード豊かなメンバーを揃えたが、序盤の失点で機動力を生かすスペースは限られた。

 アジア・チャンピオンズリーグのグループステージ5節・山東魯能対広島は4月20日、日本時間の20時30分にキックオフされた。グループ3位の広島は、この試合に勝てば、山東を抜き2位に浮上、引き分けでも最終戦に決勝トーナメント進出の望みをつなぐことができる。

 しかし、試合は立ち上がりの10分にホームの山東が先手を奪う。左サイドでFKを獲得した山東は、ジエゴ・タルデッリのヘディングシュートで先制。広島は苦しい立場に追い込まれてしまう。

 1点をリードした山東は、巧みな組織ディフェンスで広島につけ入る隙を与えない。時には自陣に全員が引きこもりスペースを消し、時には前線からの鋭いチェックでショートカウンターを発動し、広島ゴールを脅かす。

 まずは同点としたい広島だったが、相手にスペースを消されては攻撃のスピードも上がらず、後半途中からエースの佐藤に代えて皆川、茶島に代えて柴崎を投入してペースチェンジを図る。すると84分、右サイドを破った宮吉から皆川へラストパスが通り、絶好の同点機を作り出す。しかし、皆川のシュートはクロスバーを越えてしまった。

 ゲームは最終盤に入ると、選手交代やサイドでのボールキープで山東が巧みに時計を進めていく。ここでも山東の試合巧者ぶりが際立った。

 結局、広島は1点差を追いつけず、山東に0-1で敗戦。昨季のJリーグ王者がグループステージで姿を消した。
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