【J2採点&寸評】C大阪×北九州|C大阪が劇的な同点弾で首位キープも、攻撃はやや物足りない出来に

2016年04月19日 前田敏勝

C大阪――前半は低調だったMF陣。後半は修正し同点弾につなげる。

【警告】C大阪=なし 北九州=鈴木彩貴(64分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】原 一樹(北九州)

【チーム採点・寸評】
C大阪 5.5
前半はミスが目立ち、今季初めて先制許す。後半怒濤の反撃に出るなか、引きこもる相手に難儀するも、終了間際に追い付き、価値あるドロー。
 
北九州 5.5
この1週間準備してきたことを忠実に実行。今季初出場の原の直接FKで先手をとり、その後は守備を固めて耐えるも、最後に失点し、勝点1獲得に留まる。
 
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キムジンヒョン 6
原の直接FKは味方に当たってコースが変わったこともあり、対応は難しい。それ以外は、前半から安定したパフォーマンス。後半はほとんど仕事なし。
 
DF
5 田中裕介 6(85分OUT)
前半は後方からのフィードがうまくいかず。それでも積極的な姿勢で、シュートを放つシーンも。後半は最終ラインを整えつつ、ボールを散らしていた。
 
14 丸橋祐介 6
果敢な攻め上がりで前半からチームに活力をもたらす。後半も右足での決定機や、再三の左クロスで攻勢を仕掛け続け、相手に圧力を与えていた。
 
15 松田 陸 6
前半は「受けに回ってしまった」と反省。それでも、臆せず空中戦でも競り合い、球際も強く、右サイドを高くとって攻勢を繰り出していた。
 
23 山下達也 6
失点のきっかけとなるファウルは微妙なものだが、悔いが残るもの。それ以外は強気に最終ラインからチームをまとめ、終盤は果敢に前へも上がった。
 
MF
6 ソウザ 6
前半はことごとくパスをミスし、相手に反撃の余地を与えてしまう。それでも次第にバランスを整え、反撃の軸となり、土壇場に価値ある同点弾。
 
10 ブルーノ・メネゲウ 5.5(58分OUT)
いつもの相手の背後への飛び出しがなかなか出せず。ボールには積極的に絡み続けるが、要所でのパスがつながらず。シュートも枠を捉えられなかった。
 
24 山村和也 5.5(75分OUT)             
これまでの試合に比べると、展開力が安定せず、課題が残るものに。前半はセカンドボール対応でも苦慮。それでも、後半はしっかりバランスをとった。
 
FW
8 柿谷曜一朗 5.5
チームを活気づけようと精力的な動きでイレブンを鼓舞。ただし、自身のプレーでは、時にらしくないミスも散見。カウンターでの好機は決めたかった。
 
9 杉本健勇 5.5
すぐプレスバックしてボールを奪い返すなど、競り合いや攻守の切り替えなどには積極性を出したが、反面、攻撃では時にルーズさも垣間見えた。
 
11 リカルド・サントス 6
守備にも戻り、ボールを力強く運んで、ポストプレーでも身体を張る。後半は決定機を活かせなかったが、チームのために活力は出していた。
 
交代出場
MF
7 関口訓充 6(58分IN)
縦横無尽に動き回り、後半の反撃の象徴に。土壇場のソウザの同点ゴールも、見事にアシスト。最後の決定機をいかせればパーフェクトだったが……。
 
FW
20 玉田圭司 6(75分IN)
攻撃のアクセントをつける役割を担う。終盤には自らの仕掛けから直接FKを得たが、狙い澄ましたシュートはGK正面を突いて得点ならず。
 
FW
29 澤上竜二 -(85分IN)
最後の一手として前線に送り出される。ボールに絡むシーンはそれほど多くなかったが、迫力ある飛び込みで、相手守備陣を脅かした。
 
監督
大熊 清 6
気をつけていた試合の入り方でチームのマネジメントに苦しむも、引きこもった相手にギャンブル的な攻撃采配を仕掛け、勝点1を確保。

次ページ北九州――今季初スタメンの原が前線を活性化。

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