「勇気あるチョイス」昌子も絶賛の”黒田マジック”。当の指揮官は「一か八かというよりも…」【町田】

2024年04月22日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

ギャンブルに映るような采配も…

FC東京戦で魂のディフェンスが光った昌子。写真:鈴木颯太朗

 2024年4月21日、アウェーのFC東京戦に臨むFC町田ゼルビアは、前節のヴィッセル神戸戦からスタメン5人を入れ替えた。具体的には、GK福井光輝を谷晃生に、DFの鈴木準弥とチャン・ミンギュを望月ヘンリー海輝と昌子源に、MFの柴戸海とバスケス・バイロンを宇野禅斗と髙橋大悟に変更したのだ。

 その間にギラヴァンツ北九州とのルヴァンカップ2回戦(4月17日に開催。2-1で勝利)もあった過密日程の中で、町田の黒田剛監督は「カップ戦のパフォーマンスを含め、調子の良い選手を選んだ」と言っていた。宇野と高橋は今季リーグ戦で初出場、望月はリーグ戦で初スタメンとギャンブルに映るような采配も、決してそうではなかった。実際、黒田監督は長身でスピード豊かな望月の起用について次のように話している。

「今日は相手の両ワイドが非常に速い選手でしたから、そこへの対応、または空中戦で負けないと。彼を中のターゲットにすることでロングスローも活きると。一か八かというよりも、準備の中でやれるという確信を得たので起用しました」
 
 CBの昌子は、黒田監督のチームマネジメントについて率直な感想を述べてくれた。

「僕を含め、ヘンリー、大悟も、監督が見て起用してくれる。禅斗もJ1でデビューかな。そういう采配は凄いと思います。もちろん累積警告や外人枠のこともありますが、勇気あるチョイスをできる監督は素晴らしい」

 監督の信頼に、抜擢された選手が応える。結果としてFC東京戦は2-1と勝利を収めた点で、その采配は黒田マジックと言えた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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