【U-18プレミア】清水の将来を担う189センチの大型CB立田悠悟がプレーと言葉で示したプロ入りへの決意

2016年04月11日 安藤隆人

FC東京U-18との開幕戦で相手をシュート4本に抑え込み、決勝点をアシスト。

清水ユースの最終ラインを統率するキャプテンの立田。コンビを組む1年生CBの監物をフォローしつつ、対人プレー、空中戦でも強さを発揮した。写真:安藤隆人

 清水ユースの最終ラインにそびえ立つふたりのハイタワー。189センチの立田悠悟と、186センチの1年生・監物拓歩。ともに空中戦に自信を持つCBコンビは、「エスパルスの将来を支えるふたり」と清水ユースの平岡宏章監督も期待を寄せるコンビだ。とりわけ1年時から出場し、今年は最高学年となった立田への期待は大きい。
 
「今年はもう甘えられない。自覚を持って戦いたい」
 
 昨年はCBコンビを組んだ村松航太(現・順天堂大)がディフェンスリーダーとして立田をフォローしてくれた。カバーリングが上手く、立田も横に村松がいたからこそ、思い切ってプレーができた。
 
 しかし、村松が卒業し、コンビを組むのは1年生。今度は立田が監物を引っ張る立場となった。
 
 この自覚はFC東京U-18との開幕戦で、プレーにも表われた。監物のポジションを見て、的確にコーチングをすると、自らも1対1の対応やラインコントロールで最終ラインを牽引した。
 
 そして0-0で迎えた86分、清水は右CKを得ると、途中出場のキャプテンMF平松昇のキックに、「これまでのセットプレーはいつも自分がニアに飛んでいた。相手もそれに対応していたので、ここはファーに飛び込もうと思っていた」と語ったように、山なりのボールはファーサイドに走り込んだ立田の下へ。
 
 若干ボールは高かったが、立田はバックステップを踏みながらジャンプ。「シュートは無理だったので、折り返して、中の選手に決めてもらおうと思った」と、頭に当てて中央へ落とす。そこに走り込んだ途中出場のMF鈴木魁人が左足で蹴り込んだ。
 
 貴重な先制弾をアシストした立田は、その後も最後まで集中した守備を続け、相手をシュート4本に抑え込み、1-0の無失点勝利に大きく貢献した。
 

次ページキャンプでプロのレベルの高さを痛感。トップ昇格が明確な目標に。

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