なぜ熊谷紗希はブラジル戦に出場しなかった? なでしこJ指揮官が説明「1人に頼るというわけでもなく…」

2024年04月11日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「持ち帰れる部分は多々あった」

ブラジル戦では最後まで出場がなかった熊谷。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 なでしこジャパンは現地4月9日、アメリカで開催された『SheBelieves Cup』の3位決定戦でブラジル女子代表と対戦し、1-1で突入したPK戦の末に敗戦を喫した。

 3バックで挑んだこの試合のスタートリストに、熊谷紗希の名前はなかった。これまでチームの守備を牽引してきたキャプテンを、ブラジル戦では最後まで起用しなかった理由を池田太監督は試合後、こう説明した。

「中2日でのパリ・オリンピックを考えたときに、もちろん、ずっと選手がプレーできるわけではなく、疲労度、怪我もあったり、いろんなことがあると思う。様々な組み合わせを考え、また彼女だけじゃなく、誰か1人に頼るというわけでもなく、いろんなことを試すひとつとして、3枚のメンバー編成にしました」
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 なでしこジャパンは今大会、出場4チーム中、最下位でフィニッシュ。1-2で敗れた準決勝のアメリカ戦を含め、2連敗で大会を終えた。

 指揮官は「(選手の)いろんな組み合わせ、中2日での移動を含めて、スケジュール的なこともシミュレーションができましたし、持ち帰れる部分は多々あったので、貴重な遠征となりました」と収穫があったとしつつ、4位という結果には「我々もしっかりと受け止めて次に繋げていきたい」と語った。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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