サッカーセンスや技術なら香川真司らのほうが上なのに、それでも日本代表に呼ばれるのは長友佑都。不滅のパワーの根源は? 「代表に来ると、疲れがぶっ飛ぶ」

2024年03月19日

「5回目のワールドカップには行く」

代表練習初日からチームに元気を注入していた長友。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

「5回目のワールドカップには行くので。自分の中でそれは決めていて」

 長友佑都がそう言うと、本当に実現しそうな気がする。2024年3月18日、北中米ワールドカップのアジア2次予選(北朝鮮との連戦)を戦う日本代表の練習初日後での発言だが、このベテランの言葉には確かな力を感じる。

 3月14日にカタール・ワールドカップ以来の代表復帰が発表されると、その2日後のアビスパ福岡戦では右サイドバックながらも1得点・1アシストをマーク。このタイミングでこの活躍かと、正直、驚かされた。"持っている"とも言えるが、本人にしてみれば必然なのかもしれない。

「コンディションは良いし、走れている。20代の時のようなコンディションというか、年齢は今年で38歳になりますが、それもただの数字で、気持ちは誰よりも若い。動けているからこそ今回呼んでもらえたと思う」

 サッカーセンスや技術なら香川真司らのほうが上なのに、それでも日本代表に呼ばれるのは長友だ。同年代で盟友の岡崎慎司が今季限りでの引退を表明している中、この37歳のベテラン戦士は「コンディションは良いし、走れている」と言い切るのだから、凄いのひと言だ。
 
「日本代表に来ると、疲れがぶっ飛ぶ。意識とか気持ちとか改めて大事だと思う」

 精神論は古いかもしれない。長友のようなメンタルお化けが日本代表に招集されている事実も決して見逃せないだろう。

「5回目のワールドカップには行くので、自分の中でそれは決めていて。逆算して、いろんなものに取り組んでいます。もちろん決めるのは森保(一)さんですが、イメージの中では決めている」

 折れないメンタル、そして自分の可能性をとことん信じる心。長友の不滅のパワーの根源は、そのスタンスにあるのかもしれない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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