「爪痕を残さなければ」湘南MF田中聡、約5か月ぶりの大岩ジャパン選出に気合十分。「実際に見せていきたい」プレーとは?

2024年03月16日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

「晃生君が五輪の舞台で活躍したのを見ていたので」

湘南で存在感を高める田中。今季はすでに1ゴールをマークしている。(C)SOCCER DIGEST

 3月15日に発表されたU-23日本代表のメンバーに、湘南MF田中聡が選ばれた。昨年10月以来の招集だ。

 守備的MFを主戦場とする田中は、今季のJ1で開幕からここまでフルタイム出場。持ち前のボール奪取を随所に披露し、2節・京都戦で1ゴール。攻守に存在感を高める背番号5が、大岩剛監督の目に留まった。

 田中は今回の招集について、次のようにコメントした。

「昨日の夜、ご飯を食べている最中に電話が来ました(笑)。久々に選んでいただいたので、素直に嬉しかったです。ベルマーレでやっていることを評価していただいた形だと思うので、引き続き活躍していきたいです」
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 体幹の強さを活かしたタックルやキープ力も売りの田中だが、今回の代表活動で新たに見せたいプレーがあるという。

「ベルマーレでダブルボランチもアンカーもやって、プレーの引き出しや適応力は上がっていると思う。以前よりも、普段やっていないメンバーで戦える力はつけられているので、実際に見せていきたいです」

 大岩ジャパンは国際親善試合で3月22日にマリ、同25日にウクライナと対戦。その後、4月にはパリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップに臨む。熾烈な競争は続くが、田中は五輪への想いをこう口にした。

「東京五輪の時、チームメイトだった(谷)晃生君があの舞台で活躍したのを見ていたので、五輪へ出たい気持ちは強いです。自分はこの世代の代表に定着しているわけではないので、ここで爪痕を残さなければいけません。結果や内容で違いを見せられれば、パリ五輪出場も近づくと思うので、頑張ります」

 今季からクラブの副将も務め、より強い責任感を持って戦う21歳は、久々の代表の舞台でインパクトを残せるか。輝きを増す"湘南の心臓"に注目したい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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