【日本代表】2次予選無失点でも、兜の緒を締め直す吉田麻也。「2年後を意識して、新しいものを作り上げていかないと」

2016年03月29日 サッカーダイジェスト編集部

「ピッチの中で解決策を見出して、瞬時に判断できるようになっていかないといけない」

試合終盤、日本は何度もシリアのカウンターにさらされた。最終予選、そして2年後のワールドカップを見据えると、「もっと上を目指さないといけない」と吉田は気を引き締める。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 アフガニスタン戦に続き、シリア戦でもCBの一角で先発フル出場。2次予選8試合で失点ゼロに抑えながら、満足することなく、ワールドカップに向けて課題を挙げた吉田麻也のコメントをお届けする。
 
吉田麻也(サウサンプトン/DF
 
――後半、守備でバタバタしてしまった要因はなんでしょう?
 
 後半に関しては評価できる部分は少ないないですね、無失点で抑えたところだけじゃないかなと思います。ラインコントロールにしても、リスクマネジメントにしても、カウンターに対する守備にしても、あまりに雑な部分が多かったし、僕も含めてイージーなミスが多かった。
 
 ただ、相手が途中から前線に残りだした分、後ろのスペースが多くできて、得点を重ねることができたのは良かったですけど、そのなかでボランチやSBをコントロールしながら、もっとリスクを減らしていかないと、レベルが高くなる最終予選ではチャンスを作られたら失点してしまう。そこは今日まったくできなかったので、満足できていません。
 
――相手が前線に残って、ある意味「売られたケンカを買って」自分たちも行ってこいの展開は、チームとしてマズイと思っていた?
 
 それを試合が終わって話すんじゃなくて、ピッチの中で修正しないと。大舞台になって、それを試合中にマネジメントできるのかと言ったら、今よりさらに難しくなるので。ピッチの中で解決策を見出して、瞬時に判断できるようになっていかないといけないと思います。
 
――原口選手が入ってかならバランスも変わったというか、中盤は長谷部選手しかない状況になったけど、そこで吉田選手はどういった言葉をかけましたか?
 
なるべくハセさん(長谷部)は上がりすぎないようにと、SBも(酒井)高徳とかにも抑えて抑えてと言っていたんですけど、結局最後に大きいチャンスを何度も作られて、相手が撥ね返したボールがさぼってた選手のところにはいって、ひたすらカウンターを受けると言う崩しい時間帯が続いた。ああいうのは避けなきゃいけないですね。
 
――それは、試合の流れを読めていない部分があったのでしょうか?
 
 うーん……。相手と実力差もあって、行っても大丈夫というところはありました。ただ、3点目を取った後くらいから、そこをオーガナイズできれば良かったかなと思います。
 
――2次予選は全試合フル出場して無失点。それでも、手応えよりも課題のほうが大きいと感じている、と?
 
 自分たちで課題を見出して、それを克服して新しいものを作り上げることが大事になってくるので、一試合一試合で一喜一憂しないこと。もちろん、結果は良い部分もありますけど、内容に関しては2年後のワールドカップを意識して上を目指さないといけない。満足することはないと思います。

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