「全体的な雰囲気に日本代表は戸惑うと思う」W杯予選・北朝鮮とのアウェーゲームについて鄭大世が言及「スタジアムにいる全員で応援する」

2024年03月05日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

北朝鮮が日本でプレーするのも…

2011年11月15日に平壌で開催された日本代表戦の雰囲気。写真:GettyImages

 3月に再開される北中米ワールドカップのアジア2次予選、日本代表は3月21日(ホーム)、同26日(アウェー)に北朝鮮代表との連戦に臨む。現状、21日は国立競技場で、26日は平壌で開催予定だが、ホームとアウェーでどう違いがあるのか。元北朝鮮代表の鄭大世氏に訊いてみた。

「どう表現していいか分からないですけど、(北朝鮮に行ったら)泊まるホテルもそうですけど、全体的な雰囲気に日本代表は戸惑うと思う。アウェーのスタジアムでの雰囲気は難しい要素になるはずです」

 「スタジアムにいる全員で応援するから」、北朝鮮にとっては「雰囲気がすごく良い」というわけだ。一方で、北朝鮮は「日本でプレーするのは簡単ではない」と鄭大世氏は自身の経験を基にそうコメントしている。

「僕は日本でプレーすることに慣れていたけど、チームメイトは日本代表の気迫溢れるプレーに気後れしていた。アウェーの雰囲気にはやっぱり呑まれる部分がありました」
 
 日本のホームゲームを他国はどう感じるのか。この問いに対し、鄭大世氏は独自の見解を示してくれた。

「僕はやりにくさはもちろん感じないですよ、快適だから。不便じゃないし、ホテルは綺麗で、スタジアムまでのバスも快適です。正直、ストレスはないですよね。ただ、この間、面白いと思ったのが(海外の方に)『日本ってその辺に墓地があるよね』って言われたことです。海外の方からしたら、その辺に墓地があるのは凄い怖いらしいです。僕らは何も感じないけど」

 日本人があまり気づかないところで、異国の方が違和感を抱くものはあるのだろう。いずれにしても、日本代表は北朝鮮との連戦をモノにして勝点を一気に伸ばしたい。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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