名門サンパウロが “リオネル・メッシ”を選手登録!「テクニックがあり、とても練習熱心」【現地発】

2024年02月28日 沢田啓明

「みんな驚いて振り返るので、ちょっと恥ずかしい(笑)」

このメッシとは当然、別人だ。11歳で名門サンパウロに加入した「ブラジルのメッシ」は、名前負けせずに大成できるか。(C)Getty Images

 ブラジルの名門サンパウロが2月、CBF(ブラジルサッカー連盟)に「リオネル・メッシ」を選手登録して話題になっている。
 
 もちろん、インテル・マイアミでプレーするアルゼンチン出身のあのスーパースターではない。フルネームは、「リオネル・メッシ・ダ・シウバ」。11歳のブラジル人の少年で、サンパウロのU-13の選手としてアマチュア登録されたのである。
 
 サンパウロ郊外の出身。父エドゥアルドさんがメッシの大ファンで、「息子の名前はリオネル・メッシにするぞ」と言い張った。母ジョジアーネさんは、「私は大反対、夫に食ってかかったわ」と笑う。
 
 地元のフットサルチームで技術を磨き、今年、サンパウロのアカデミーの入団テストを受けて合格。コーチは「テクニックがあり、とても練習熱心。将来が楽しみだ」と評価する。
 
 本人は、「大勢の人の前で両親が僕のことを『メッシ』と呼ぶと、みんな驚いて振り返るので、ちょっと恥ずかしい(笑)。でも、この名前に恥じないよう、立派な選手になりたい」と語る。
【画像】サンパウロに加入したメッシ少年
 元々、ブラジルでは偉人の苗字をファーストネームに付ける習慣がある。例えば、元ブラジル代表CFで東京ヴェルディ、浦和レッズでも活躍したワシントンは、ステカネーラ・セルケイラが苗字でファーストネームはアメリカの偉大な大統領「ジョージ・ワシントン」の苗字を拝借したものだ。また、エジソン(「トーマス・エジソン」から)、リンコン(「リンカーン」のポルトガル語読みで、「イブラハム・リンカーン」から)などは、ブラジルではかなりポピュラーな名前だ。
 
 フットボーラーでも、元ブラジル代表CFのロマーリオ(これはファーストネームだが)の名前を持つプロ選手が少なくとも4人、元アルゼンチン代表名MFリケルメ(これは苗字)がファーストネームのプロ選手が一人いる。
 
 サンパウロのリオネル・メッシが、名前負けすることなく大成することを祈りたい。
 
文●沢田啓明
 
【著者プロフィール】
1986年にブラジル・サンパウロへ移り住み、以後、ブラジルと南米のフットボールを追い続けている。日本のフットボール専門誌、スポーツ紙、一般紙、ウェブサイトなどに寄稿しており、著書に『マラカナンの悲劇』、『情熱のブラジルサッカー』などがある。1955年、山口県出身。 

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