【今日の誕生日】3月24日/今冬に中国へ渡ったセレソンMF――ラミレス(江蘇蘇寧)

2016年03月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

チェルシーでほぼ全てのタイトルを手にした万能プレーヤー。

国内リーグだけでなく、AFCチャンピオンズリーグでもデビューを飾ったラミレス。グループリーグ第2節の全北現代モーターズ戦では退場処分を食らった。 (C) Getty Images

◇ラミレス:1987年3月24日生まれ ブラジル・バラドピライ出身
 
 今冬、移籍市場では欧州のビッグクラブに代わって、中国スーパーリーグの各クラブが"爆買い"を展開し、改めてチャイナマネーの凄まじさを世界に知らしめた。
 
 強国の現役代表選手が次々にそのターゲットとなったが、なかでもブラジルの場合、欧州や自国から多くの代表選手が中国に流れたことにより、今や代表チーム強化のうえで大きな問題にまでなっているという。
 
 今日で29歳になったラミレスも、そのひとり。2500万ユーロもの移籍金で江蘇蘇寧に加入した彼は、昨年まではチェルシーの一員であり、プレミアリーグ、FAカップ、リーグカップ、チャンピオンズ・リーグ、ヨーロッパカップの優勝に貢献した、超一流のMFである。
 
 高い技術と豊富な運動量をウリにし、中央でもサイドでも、守備的にも攻撃的にもプレーできる万能性を有した器用な選手で、数は多くないものの、しばしば重要なゴールも挙げてきた。ちなみに江蘇蘇寧ではリーグ開幕戦でさっそく、初得点を記録している。
 
 2006年にジョインビレでプロキャリアをスタートさせ、クルゼイロを経て、09年に欧州へ渡った彼は、ベンフィカで加入1年目にしてリーグ&カップ戦の二冠に貢献。同年にはブラジル代表としての初キャップも刻んだ。
 
 08年に北京オリンピックで銅メダルを獲得しているラミレスは、10年、14年のワールドカップなどでセレソンのメンバー入りを果たし、09年のコンフェデレーションズカップでは優勝を経験している。
 
 10年から加入したチェルシーでは、主力として前述の通り、ほぼ全てのタイトルを獲得(クラブワールドカップは決勝でコリンチャンスに敗北)。ジョゼ・モウリーニョから厚い信頼を得ており、彼が今シーズン途中で監督の座を降りたことが、今冬の移籍に影響したといわれている。
 
 中国での表記は「拉米雷斯」。中国スーパーリーグはまだ第2節を終えたばかりだが、彼がゴールを挙げた開幕戦で3-0、2節でも2-1で勝利した江蘇蘇寧は現在、首位に立っている。
 
 彼と同じく今冬に加入した同胞のジョー(ブラジル代表FW)、アレックス・テイシェイラ(昨シーズンのウクライナリーグ得点王)とともに、チームを王者に導けるか。アジア王者を目指すJリーグのチームにとっては、またひとつ厄介な相手が増えたと言えるだろう。
 
 最後に、今冬で中国スーパーリーグに参戦した主な欧米の選手、監督を下に紹介しよう。これ以外にも多くの外国人選手(各国代表)が加わっており、また昨シーズン来の選手もいる。また、2部リーグにも東欧、南米の代表クラスが何人も加入した。
 
◇広州恒大
ジャクソン・マルティネス(←アトレティコ・マドリー/コロンビア代表FW)
◇山東魯能
ジウ(←コリンチャンス/ブラジル代表DF)
◇北京国安
アルベルト・ザッケローニ監督(元ミラン、インテル、ユベントス、日本代表他)
ブラク・ユルマズ(←ガラタサライ/トルコ代表FW)
レナト・アウグスト(←コリンチャンス/ブラジル代表MF)
◇上海申花
グレゴリオ・マンサーノ監督(バジャドリー、アトレティコ・マドリー、マジョルカ他)
フレディ・グアリン(←インテル/コロンビア代表MF)
オバフェミ・マルティンス(←シアトル・サウンダーズ/ナイジェリア代表FW)
◇重慶力帆
ゴラン・ミロビッチ(←ハイドゥク・スプリト/クロアチア代表DF)
◇江蘇蘇寧
ラミレス(←チェルシー/ブラジル代表MF)
ジョー(←アル・シャバブ/ブラジル代表FW)
アレックス・テイシェイラ(←シャフタール・ドネツク)
◇広州富力
グスタフ・スベンソン(←イェーテボリ/スウェーデン代表MF)
◇河北華夏幸福
エセキエル・ラベッシ(←パリ・サンジェルマン/アルゼンチン代表FW)
ガエル・カクタ(←セビージャ)
エルサン・ギュリュム(←ベジクタシュ/トルコ代表DF)
ステファン・エムビア(←トラブゾンスポル/カメルーン代表MF)
ジェルビーニョ(←ローマ/コートジボワール代表FW)
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