「横浜とは違う。どっちが正しいとかはない」ガンバ帰還の32歳GKが明かす胸中。PSMもド緊張「本番さながら。広島に感謝」

2024年02月11日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

昨季、レンタル移籍先のマリノスで正GKを担う

今季から再びガンバでプレーする一森。大阪府泉佐野市出身だ。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 2月10日、エディオンピースウイング広島のこけら落としで、ガンバ大阪はいわば招待チームとしてサンフレッチェ広島と対戦。48分にピエロス・ソティリウに新スタジアム第1号を許すも、59分に岸本武流、88分に倉田秋がゴールを奪い返し、2-1で逆転勝利を収めた。

 横浜F・マリノスからレンタルバックし、今季から再び地元の大阪で戦う一森純は、フル出場。最後尾からの的確なコーチングに加え、41分には柏好文の鋭いシュートをビッグセーブで防いでみせた。これには止められた柏も「あれはキーパーが良かったですね。一森、良いキーパーでした。彼はかなり良いキーパーですよ」と舌を巻いた。

 一森は復帰戦ともなった広島戦後、プレシーズンマッチではありながら、勝利で終えられた意義をこう伝えた。

「やっぱりガンバのエンブレムを付けて、ガンバの選手として戦う以上、負けていい試合なんて1つもない。その思いを持ちながらやったら公式戦と同じようにめちゃくちゃ緊張したし、責任感も感じました。本番さながらの雰囲気でできたことは広島の皆さんに感謝したいですし、チームメイトも一緒に戦ってやってくれたので本当に感謝したいです」
【PHOTO】その名もエディオンピースウィング広島!サンフレッチェの新スタジアムを特集
 失点は後半の開始直後。鋭い出足を見せた相手に、クロスからヘッドで叩き込まれた。

「相手はハーフタイムでメンバーも変えてきて、監督からも発破をかけられただろうし、その勢いのままにやられてしまったなと。やっぱり立ち上がりがどの場面でも大事。得失点後もそうだし、前後半の最初と最後はやられてはいけない時間なので、そこは大きな反省材料かなと思っています」

 自身のプレーに関しては、「やっぱり横浜とガンバではやり方が違いますし、どっちが正しいとかは別にない」と前置きしたうえで、次のように振り返った。

「チームが勝つために僕自身が合わせていかないといけない部分はまだまだある。もっともっとゲームの流れを読んで、どういうプレー選択をしていけばいいか。

 後半、流れが悪い時に、シン(中谷進之介)や(三浦)弦太と話しながらできたんですけど。(鈴木)徳真も後ろに来て『どうする?』みたいな感じで。『割り切ろうか』とか、そういう話もできたので、監督の指示待ちじゃなくて、選手の中でゲームの流れに応じたプレーをもっともっとやっていきたいです」

 ガンバで長年正GKを務めている東口順昭は、怪我からの復帰途上にあり、この日はメンバー外だった。ライバルが出遅れるなか、マリノスでレギュラーを担い、一回り成長して戻ってきた32歳は、シーズン開幕後も印象的な活躍を見せられるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

【動画】「一森良い。かなり良い」止められた広島MFも激賞!ガンバGKのビッグセーブ
 

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