【J1採点&寸評】横浜×鳥栖|決勝点のボランチ中町が見事な舵取り! 鎌田を封じた喜田の働きも高評価

2016年03月19日 本田健介(サッカーダイジェスト)

横浜――MOMは見事なミドルで決勝弾を奪った中町。

【警告】横浜=なし 鳥栖=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】中町公祐(横浜)

【チーム採点・寸評】
横浜 6.5
早い時間に先制に成功し、その後は鳥栖の攻撃をしっかり撥ね返す。なかなか追加点を奪えず同点にされたのは課題として残るものの、前節に続きすぐさま勝ち越し弾を奪う反発力が際立った。

鳥栖 6
守備を重視するチームなだけに先手を取られると苦しい。それでも両サイドからのクロスで打開を図り、一時は同点に追い付いた点は評価したい。

【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 6.5
17分の豊田、55分の富山、そして79分の豊田の決定的なシュートを連続ストップ。FKの流れから失点はしたものの、鳥栖の前に立ちはだかった。
 
DF
13 小林祐三 6
守備に力を注ぎ、これまで得点につながることの多かった鳥栖の左サイドの攻撃を抑えた。空中戦でも強さを発揮した。
 
22 中澤佑二 6
豊田とエアバトルを展開。ゴール前での攻防は見応えがあった。何度か鳥栖最終ラインの裏を狙ったパスも見せた。
 
5 ファビオ 6.5
思い切った縦パスで富樫の先制点を演出。47分にはオーバーラップから見事なスルーパスを通すなど、攻守両面で存在感があった。
 
23 下平 匠 6.5
早い時間に先制点を奪った影響か、オーバーラップを控え守備に専心。同点に追い付かれた後は攻撃にシフトし、見事なスルーパスで勝ち越し弾を導いた。
 
MF
28 喜田拓也 6.5
鳥栖のトップ下・鎌田にピッタリと付き、相手のパスの出所を潰す。22分にはオフサイドになったものの、齋藤へ正確なロングパスを通した。
 
8 中町公祐 7 
気の利いたポジショニングで、全体のバランスを整えた。70分には相手GK林の頭上を抜く鮮やかなミドルで勝ち越し弾を奪った。
 
18 遠藤渓太 5.5(77分 OUT)
プロ初先発を果たした前節に続きスタメン入り。空回りした感は強かったが、29分には中村のスルーパスに抜け出しチャンスを演出した。47分に富樫と重なり決定機をフイにしたのは残念。
 
10 中村俊輔 6
横浜の王様として攻撃を操る。19分にキープから中央の齋藤へ出したスルーパスは秀逸だった。
 
11 齋藤 学 5.5 
ダイアゴナルランでパスを引き出し、ドリブルで仕掛ける姿は好印象。ただ、あと一歩が周囲と合わず、オフサイドにかかるシーンがあるなど本来の力を考えれば不完全燃焼だ。
 
FW
17 富樫敬真 6.5(60分 OUT)
試合開始直後にファビオの縦パスに抜け出し、冷静にネットを揺らした。以降は絶好のチャンスを逃すなど目立てなかったが、結果は残した。2試合連続ゴールと調子を上げている。
 
交代出場
FW
16 伊藤 翔 6(60分IN)
下平のスルーパスに反応してGKとの1対に1に持ち込む。シュートはセーブされるも、こぼれ球を中町が決めた。

MF
7 兵藤慎剛 -(77分 IN)
2-1の状況でピッチへ。冷静にパスをつないで、リードを保ったまま試合を終わらせた。
  
監督
エリク・モンバエルツ 6
前半は勢いのあるふたりのルーキーが攻撃に推進力をもたらし、後半は途中投入の伊藤が勝ち越し弾に関わる。交代策は奏功した。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

次ページ鳥栖――収穫は初先発の富山の好パフォーマンス。

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