気迫、球際、パワー、全てが劣っていた
3勝2敗で大会を終えた森保ジャパン。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)
[アジアカップ 準々決勝]日本 1-2 イラン/2月3日/エデュケーション・シティ・スタジアム
日本代表は2月3日に行なわれたアジアカップの準々決勝でイラン代表と対戦。28分に守田英正のゴールで先制したものの、55分に同点弾を献上。後半アディショナルタイムに板倉滉が与えたPKを決められ、1-2で敗れた。
イランは執拗にロングボールを蹴って、セカンドボールを狙う策を繰り返した。CBの板倉が絶不調だったこともあり、この戦術は奏功した。とくに、ハイプレスが得意な前田大然がベンチに下がってからは、自由にボールを送り込まれてしまった。
気迫、球際、パワー、全てが劣っていた。グループステージ第2戦で1-2と敗れたイラク戦の、完全に二の舞となった。同じような相手に、同じようなやり方で負けたのだから、もはや偶然ではなく必然だ。
今大会は3勝2敗。アジアの強豪には1つも勝てなかった。「ワールドカップ優勝」を目標に掲げるチームが、だ。
【PHOTO】日本代表のイラン戦出場15選手&監督の採点・寸評。後半は何もできずに敗戦。及第点は2人のみの低評価
日本代表は2月3日に行なわれたアジアカップの準々決勝でイラン代表と対戦。28分に守田英正のゴールで先制したものの、55分に同点弾を献上。後半アディショナルタイムに板倉滉が与えたPKを決められ、1-2で敗れた。
イランは執拗にロングボールを蹴って、セカンドボールを狙う策を繰り返した。CBの板倉が絶不調だったこともあり、この戦術は奏功した。とくに、ハイプレスが得意な前田大然がベンチに下がってからは、自由にボールを送り込まれてしまった。
気迫、球際、パワー、全てが劣っていた。グループステージ第2戦で1-2と敗れたイラク戦の、完全に二の舞となった。同じような相手に、同じようなやり方で負けたのだから、もはや偶然ではなく必然だ。
今大会は3勝2敗。アジアの強豪には1つも勝てなかった。「ワールドカップ優勝」を目標に掲げるチームが、だ。
【PHOTO】日本代表のイラン戦出場15選手&監督の採点・寸評。後半は何もできずに敗戦。及第点は2人のみの低評価
キャプテンの遠藤航は、イラン戦後にこう語った。
「アジアの戦いはやはりワールドカップの戦いは違うというのを今回改めて感じた。そこ(ワールドカップ)は対アジアの対策と別で考えるべきだと思う。今大会は今大会で、どう挑んでいくかがが大事だったと思う。もちろんワールドカップ優勝という目標は変える必要はないと思います。それでもやはり、アジアで勝つというのが難しいと言うところは、多分みんな思い知らされたという大会だった」
とはいえ、日本の弱点が明確な以上、アジアだけでなく、W杯でもこのような状況を強いられる可能性は十分にある。個々のレベルアップは当然として、それをチームとしてどうまとめ上げるのか。イラクやイランのような相手にどんな対策を打っていくのか。遠藤はこう続ける。
「蹴ってくる相手、日本をどうにかして倒したいという相手が、アジアの中ではやはり多くなってくる。自分たちもその勝負強さみたいなところは、これから付けていかないといけない」
アジア屈指の選手層を誇っていると思われが、明らかに精彩を欠く板倉を代えることさせできなかった。不調のCBを90分出し続けて勝てるほど甘くはなかったし、劣勢を跳ね返すメンタリティも欠けていた。
個々の能力は上がっても、1発勝負の公式戦でそのポテンシャルを発揮できなければ意味がない。出せない時の次善策・対応策も用意する必要がある。
W杯優勝を目ざすのは結構だが、まずその前にやることがある。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
【記事】「敗因は自分」「ピッチに立つ資格がない」痛恨PK献上の板倉滉が謝罪。試合終了後は一人で即ロッカールームへ
【記事】「あそこまで悪くなるとは」「攻撃陣は特に反省」久保建英が語るイラン戦の"敗因"「前半は負ける気がしなかった」【現地発】
【記事】アズムンの涙を見たか。"史上最強"と謳われた日本代表に足りなかったメンタリティ。タレント力で勝てるほどアジア杯は甘くなかった【現地発コラム】
「アジアの戦いはやはりワールドカップの戦いは違うというのを今回改めて感じた。そこ(ワールドカップ)は対アジアの対策と別で考えるべきだと思う。今大会は今大会で、どう挑んでいくかがが大事だったと思う。もちろんワールドカップ優勝という目標は変える必要はないと思います。それでもやはり、アジアで勝つというのが難しいと言うところは、多分みんな思い知らされたという大会だった」
とはいえ、日本の弱点が明確な以上、アジアだけでなく、W杯でもこのような状況を強いられる可能性は十分にある。個々のレベルアップは当然として、それをチームとしてどうまとめ上げるのか。イラクやイランのような相手にどんな対策を打っていくのか。遠藤はこう続ける。
「蹴ってくる相手、日本をどうにかして倒したいという相手が、アジアの中ではやはり多くなってくる。自分たちもその勝負強さみたいなところは、これから付けていかないといけない」
アジア屈指の選手層を誇っていると思われが、明らかに精彩を欠く板倉を代えることさせできなかった。不調のCBを90分出し続けて勝てるほど甘くはなかったし、劣勢を跳ね返すメンタリティも欠けていた。
個々の能力は上がっても、1発勝負の公式戦でそのポテンシャルを発揮できなければ意味がない。出せない時の次善策・対応策も用意する必要がある。
W杯優勝を目ざすのは結構だが、まずその前にやることがある。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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