「残す方向」から一転…伊東純也の日本代表離脱が改めて決定。JFA田嶋会長が説明「サッカーに集中できる環境を作る必要がある」

2024年02月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

緊急のメディアブリーフィングを実施

日本代表で54試合に出場し、13ゴールを奪っている伊東。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本サッカー協会(JFA)が2月2日、東京都内で緊急のメディアブリーフィングを実施。伊東純也がカタールでアジアカップを戦っている日本代表から離脱すると改めて発表した。

 JFAは2月1日、週刊誌『週刊新潮』で個人的な問題が取り上げられた伊東に関して、リリースで次のように説明していた。

「伊東純也選手に関する一部報道について、JFAでは報道されている事実関係の内容について当事者の主張が異なっていると理解しており、慎重な対応が求められると考えています。JFAとしては、伊東選手本人の心身のコンディションを考慮した結果、伊東選手が本日付でチームを離れることを決定しました。SAMURAI BLUEと伊東選手を応援していただいている多くの皆様にご心配をおかけしていることについてお詫び申し上げます」

 ただ、その後に山本昌邦ナショナルチームダイレクターが離脱の保留を発表。経緯をこう伝えた。

「伊東選手とともに戦いたいという意見が多く出ました。そのうえで(JFAの)田嶋(幸三)会長に相談し、伊東選手を残す方向で改めて調整することになりました。双方の言い分にズレがあるなかで、事実関係は双方が警察に相談している状況ですので、この事案に対するこちらからの発言は控えたいと考えております。

 アジアカップの今後の戦い、優勝を目ざしていくなかで、選手の方からは伊東純也選手と一緒に戦いたいという声は強いものがありました。それを受けて、我々も会長に相談した結果、残す方向で改めて調整をすることになった」
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 その後、2月2日の午前中に専門家を交えて改めて協議をし、対応を決めるとしているなか、その協議を経て「残す方向」から一転、離脱が正式決定。田嶋会長はメディアブリーフィングでこう語った。

「昨日の日本時間の夕方に、伊東選手の離脱についてご案内を差し上げました。カタールで戦っているチームから連絡があり、選手たちの熱い思い、そういうなかで継続して戦いたい気持ちがあったとは聞いていますが、我々としてはしっかりとした情報を集め、議論をしていきたいということで、昨晩は一時的に延期をいたしました。

 本日、専門家、弁護士の方、様々な方に入っていただき、ミーティングを行ないました。現在の状況を考えると、チームを取り巻く環境が騒がしいことが続くことも想定されます。サッカーに集中できる環境をJFAとしてしっかりと作る必要があるということで、伊東選手のコンディションを含めて考えたうえで、JFAとして総合的に判断いたしました。

 今回、離脱のご案内をした後、再検討をするなど、色々二転三転したことをお詫び申し上げたいと思います。しっかりとチームが戦える環境を作るということで、総合的に判断させてもらいました」

 森保一監督が率いる日本代表は、3日にアジアカップの準々決勝で、イランと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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