「PKではなかったと思う」パレスチナGKが明暗分けたペナルティ判定に見解「彼はいつも左側に蹴っていたのに...」【アジア杯】

2024年01月30日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

無失点だったカタールから先制ゴールを奪取

PKについて語ったパレスチナのGKハマデ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 明暗を分けた判定に見解を示した。

 現地時間1月29日に行なわれたアジアカップのラウンド16で、パレスチナ代表は開催国のカタール代表と対戦。1-2で敗れ、敗退が決まった。

 下馬評は高くなかったものの、グループCを1勝1分け1敗の3位で通過したパレスチナは37分、ショートカウンターからオディ・ダバグがネットを揺らし、今大会ここまで無失点だったカタールから先制ゴールを奪う。

 しかし、前半アディショナルタイムにCKから同点に追いつかれると、49分にはDFのモハメド・サレーがボックス内で相手FWアルモエス・アリを倒してPKを献上。これをアクラム・アフィフに決められ、逆転を許した。

【画像】鮮やかな銀髪に変貌した堂安
 試合後、パレスチナのGKラミ・ハマデに「PKについてはどう考えているか?」と尋ねると、「PKではなかったと思う。でも、もうすでに起きてしまったことだ」と答え、こう言葉を続けた。

「カタールのキッカーのPKを何度も見た。彼はいつも僕の左側にPKを蹴っていたのに、今日は真ん中に蹴った。おそらく彼にとって良い選択だったのだろう。何も言うことはないよ」

 健闘したパレスチナを支えた守護神は、静かにそう語った。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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