【J2採点&寸評】千葉×横浜FC|船山が豪快ボレーで決勝弾! 千葉が苦しみながらも固い守備を築いた横浜FCを下す

2016年03月13日 本田健介(サッカーダイジェスト)

千葉――MOMは勝利の立役者である船山。長澤も高い働きを見せる。

【警告】千葉=アランダ(23分) 横浜FC=野村(20分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】船山貴之(千葉)

【チーム採点・寸評】
千葉 6.5
前半は横浜FCの守備ブロックを崩せず。それだけに後半は長澤を中心に縦に速い攻撃を仕掛け、決勝弾を奪った点は高く評価できる。

横浜FC 5.5
全員の守備意識が高く、前半は千葉の攻撃を無効化し、思い通りの試合展開を見せる。後半、先制された後は得点を奪うための手段が少なすぎた。

【千葉|採点・寸評】
GK
23 佐藤優也 6
終盤を除いてピンチらしいピンチはなく無風の状態が続くなかでのプレーとなった。フィードの素早さは光った。
 
DF
3 近藤直也 6
前線が得点を奪えないなか集中力を保ち、最終ラインを引き締めた。一度、縦パスをカットされカウンターを招いたシーンは反省材料。

5 多々良敦斗 6
右サイドからクサビを入れようとするも、なかなか前線と息が合わず。それでもシンプルなセンタリングで船山のゴールをアシストした。
  
24 イ・ジュヨン 5.5
相手が守備に力を割いたため、通常よりボールを持てる時間が長かった。それだけに縦パスの質を上げたかった。
 
27 阿部翔平 5.5
積極的にサイドチェンジを狙うも相手に引っ掛かるシーンが数度、見られた。一方で前半終了間際にはCKのこぼれ球を拾って強烈なミドルを放った。
 
MF 
6 山本真希 6(87分 OUT)
ボールを受けリズムを作ろうとする意識は感じられた。長澤とのコンビネーションは良好で後半は左サイドを崩しにかかった。
 
10 長澤和輝 6.5
序盤はゴール前を固める横浜FC守備陣に手こずり存在感は希薄だった。しかし、徐々にエンジンが掛かり出すと、鋭いドリブルとパスで相手をかく乱。千葉の後半のチャンスは基本、この男が起点になった。

16 小池純輝 6
古巣サポーターからのブーイングが鳴り響くなか、何度もドリブル突破を試みる。ただ、雑音を掻き消すまでのインパクトを残せたとは言えず。
 
22 アランダ 5.5
鋭い読みでパスをカットして周囲につなげた。通常よりも高い位置をキープし、ミドルも積極的に狙ったが、相手の堅守を決定的に打開するまでには至らず。
 
FW 
11 船山貴之 7(89分OUT)
後方からのボールをしっかりキープし、周囲が攻め上がる時間を作る。膠着状態のなか、豪快なボレーでネットを揺らし、勝利の立役者となる。
 
18 吉田眞紀人 5.5
序盤はハリロヴィッチとの肉弾戦で敗れ、前線の起点になれず。徐々にボールが収まり始めるも、初先発としての気合いが空回りしていた印象は拭えない。

交代出場
MF
15 富澤清太郎 -(87分 IN)
ディフェンスを強化するためにピッチへ。相手のハイボールをクリアするなど任務を遂行した。

MF 
7 佐藤勇人 -(89分 IN)
1-0での逃げ切りを狙って試合終了間際に送り込まれる。短い時間で必死にボールを追った。

監督
関塚 隆 6
前節の岡山戦の敗戦を受け、吉田と長澤を先発起用。後半は長澤がリズムを作り、決勝弾が生まれるなど、効果はあったと言える。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

次ページ横浜FC――守備を固めてカウンターを狙うも攻撃の形は作れず。

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