【J1採点&寸評】鳥栖×甲府|機能しなかったトップ下の鎌田は『5』。少ないチャンスをモノにしたクリスティアーノをMOMに

2016年03月13日 荒木英喜

攻撃陣が振るわず。CBコンビも及第点とは…。

【警告】鳥栖=なし 甲府=新井(51分)、ニウソン(61分)、新井(65分)
【退場】鳥栖=なし 甲府=新井(65分)
【MAN OF THE MATCH】クリスティアーノ(甲府)

【チーム採点・寸評】
鳥栖 6
前半、甲府の策にハマって先制を許す。後半に練習で取り組んできたサイド攻撃で攻勢を強めて追いついたが、勝ち越せなかった。
 
甲府 6
堅い守備をベースに相手のミスから生まれるチャンスを待つ。この戦術がハマり先制するも、後半に追いつかれた。その後、10人になるも、粘り強く守って勝点1を手にした。
 
【鳥栖|採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 
失点以外は危ないシーンがなく、安定した守備を見せた。コーチングも積極的で、味方を鼓舞し続けた。
 
DF
 藤田優人 
タイミング良くキム・ミヌをフォローして生かすなどしたが、クロスの精度は高くなかった。
 
 キム・ミンヒョク 5.5
失点シーンは相手のパスワークに翻弄されたが、それ以外では持ち前のスピードと強さを見せて守り続けた。
 
29 谷口博之 5.5
空中戦の強さや球際のしぶとさを発揮。失点シーンでニウソンにラストパスを出させたのが悔やまれる。
 
23 吉田 豊 6(75分OUT)
献身的にアップダウンを繰り返し、精度の高いクロスでキム・ミヌの同点ゴールをアシストした。
 
MF
10 キム・ミヌ 6
攻めあぐねるなか、見事なヘディングで同点ゴールを挙げてチームを救う。しかし、それ以外のプレーは物足りなかった。
 
 岡本知剛 5.5(90分+1分OUT)
縦パスでリズムを作りたかったが、サイドに展開するパスが多く、前半は攻撃が停滞する要因となった。
 
16 チェ・ソングン 
古巣相手に攻守に渡って気迫溢れるプレーを見せた。ボレーシュートを放つも、山本にブロックされた。
 
24 鎌田大地 5(73分OUT)
見せ場は吉田のクロスをお膳立てしたシーンくらい。他はボールが足につかず、期待されたプレーをできなかった。
 
FW
39 岡田翔平 5.5(51分OUT)
中盤に落ちたり、裏に抜けたり、ボールを引き出す動きはしていたが、そこから先のプレーに課題を残した。
 
11 豊田陽平 5.5
前半、クロスに飛び込んでポストにぶつかるなど気迫溢れるプレーを見せるも、ゴールチャンスは訪れなかった。
 
交代出場
FW
富山貴光 5.5(51分IN)
前線で動き回り、攻撃を活性化させた。胸トラップからシュートを放つも、GKの正面に飛んでしまった。
 
MF
25 早坂良太 6(73分IN)
サイドでドリブル突破やワンタッチのパスなどで持ち味を発揮。ただし、決定的な仕事はなかった。
 
MF
14 高橋義希 (90分+1分IN)
短い時間ながらエリア内に侵入しシュートチャンスを得た。しかし、ボールが足下に入り過ぎてシュートは打てず。
 
監督
マッシモ・フィッカデンティ 
警戒していたカウンターから失点するも、狙っていたサイド攻撃で同点に。その後、システムを変えて攻め続けた。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

 

次ページ数的不利を耐えた甲府守備陣を高く評価。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事