【J1】エウシーニョ、大久保、最後は中村! 川崎が名古屋との撃ち合いを制して首位に浮上

2016年03月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

大久保は広島の佐藤と並ぶJ1最多の158ゴール目。中村はJ1通算50点目を叩き込む。

相性の良い名古屋からゴールを挙げた大久保(13番)。佐藤と並ぶJ1通算158ゴール目は、逆転勝利につながる貴重な同点弾となった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグ・3節は3月12日に7試合が行なわれた。等々力競技場では、19時に川崎対名古屋がキックオフされた。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・3節 川崎 3-2 名古屋

【J1採点&寸評】川崎×名古屋|中村が終盤に大仕事! 会心の一撃で川崎を勝利に導く

 川崎は2試合連続ゴール中の小林が、インフルエンザで欠場。代わりにSBのエウシーニョを右サイドハーフにスライドさせ、新加入のエドゥアルドをCBで先発起用した。
 
 一方の名古屋は前節に先発した矢田をベンチに置き、松田をスタメンに抜擢した。
 
 この選手起用が、両チームとも奏功する。川崎は開始早々の6分。エリア内で中村からボールを受けたエウシーニョが、左足でコントロールショットを突き刺して先制に成功。
 
 名古屋は26分に松田のポストプレーから古林→シモビッチとつなぎ、シモビッチの横パスを受けた松田がインサイドキックで同点弾を流し込んだ。
 
 ともに1点ずつを奪い合った試合はその後、川崎がパスを回してチャンスをうかがい、名古屋がカウンターを狙う展開が続いた。
 
 後半に入ると、川崎は狩野を下げて森本を投入し、前線のターゲットを増やして攻撃に厚みを持たせる。52分には、その森本がビッグチャンスを迎えるも、エリア内で放ったシュートはGK楢﨑のファインセーブに防がれた。
 
 対する名古屋は、永井が抜群のスピードでチャンスを作る。53分に中盤でボールを奪うと、そのままエリア内まで独走し、ひとりでシュートまで結びつけた。
 
 両チームとも、前半より明らかに攻撃の迫力が増した白熱の展開のなか、先に2点目を奪ったのは名古屋だった。

 63分、左サイドでボールを受けた永井が、そのままドリブルで中央に進入。谷口のマークを一瞬のスピードで振り切り、エリア外からミドルシュートを突き刺した。

 しかし、川崎も黙ってはいない。名古屋の中盤の守備がルーズになった影響で中村が頻繁にボールを触れるようになり、SBの車屋や途中出場の中野を使って左サイドから圧力をかける。
 
 そして、75分。左サイドで奪ったCKをショートコーナーで展開し、中村がクロスを供給。ファーサイドに走り込んだ大久保がヘッドで沈め、同点に追いつく。大久保は、これがJ1通算158ゴール目。広島の佐藤寿人と並び、J1通算最多得点者となった。

 さらに川崎は84分、スローインの流れから決勝点となる3点目を挙げる。殊勲者は中村だ。エリア内でスローインを受けた森本が中村に落とすと、背番号14が右足を一閃。低くコントロールされたシュートが唸りを上げてネットに突き刺さった。中村はJ1通算50ゴール目となった。
 
 試合はそのまま3-2で終了。開幕から負けなしの2勝1分とした川崎が、勝点1差で浦和をかわし首位に立った。
 
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