【J1】王者・広島、終了寸前の同点劇も3戦勝ちなし。湘南はまたしてもロスタイムの悪夢…

2016年03月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

浅野のシュートが湘南のオウンゴールを誘発。

広島が終了間際の同点劇を演じ、ドローでの決着。両チームともにいまだ今季勝利を挙げることができていない。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグの第1ステージ・3節は3月12日に7試合を開催。エディオンスタジアム広島では、広島対湘南が13時にキックオフされた。

【J1 PHOTOハイライト】 広島 2-2 湘南
 
 前半リズムを掴んだのは広島で、立ち上がりから多彩なパス回しから前線の佐藤、柴﨑、ピーター・ウタカがゴールを狙う。27分にはミキッチがドリブルでの仕掛けから鋭いクロスを送り込むと、P・ウタカがヘッドで合わせるがシュートはゴール左に外れた。
 
 フィニッシュまでは持ち込むものの、枠内シュートが少ない広島に対して、湘南も20分過ぎから徐々に持ち前の機動力を発揮した攻撃を見せ始める。高山、端戸らのフリーランでスペースを生み出すと、後方からの追い越しで押し込む場面も見られるようになる。
 
 しかし、ともに最終局面での精度を欠き、決定的なフィニッシュの場面を生み出せない。前半を0-0で折り返した。
 
 後半に入り、いきなり試合が動く。46分、前半シュート1本に終わっていた湘南は、ペナルティエリア手前でボールを持ったパウリーニョが左足で強烈なミドルを放つ。これがGK林の手を弾き、ゴールネットに突き刺さった。アウェーの湘南が先制する。
 
 先制された広島は、前半同様にボールを支配。中央とサイドを使い分けた攻撃でゴールを狙っていく。48分には、柏のクロスからP・ウタカがヘディングで狙うが、これはゴール左へ外れる。さらに51分にも柏のクロスからP・ウタカが打点の高いヘディングシュートを放ったが、ここは柏のオフサイドを取られた。
 
 さらに攻勢に出る広島は67分、ついに同点に追いつく。CKでのゴール前のポジション取りで塩谷がDFのアンドレ・バイアに手で掴まれ倒されたという判定でPKを得る。これをP・ウタカが難なく沈め、試合は振り出しに戻る。
 
 ところが71分、広島は中盤でのボールロストからカウンターを受けると、素早く反応した湘南の藤田祥にペナルティエリアに入り込まれ、ワンタッチでゴールに流し込まれてしまう。湘南が再び2-1とリードする。
 
 広島は終盤の83分に足を痛めた茶島に代えて浅野を投入。よりディフェンスラインの裏を狙った縦に速い攻撃を仕掛ける。
 
 ラスト5分は広島が猛攻を見せ、ほとんど湘南陣内でゲームが進んだが、ゴール前まで迫るもののなかなかゴールを奪い切れない。アディショナルタイムも4分が経過し、敗色濃厚となった広島はしかし、最後の粘りを見せる。
 
 青山のロングフィードから浅野が抜け出しシュートを放つと、これが相手DFに当たりそのままゴールに吸い込まれた。そして、直後のキックオフ後にタイムアップ。広島はなんとか敗戦を免れ、劇的なドローで勝点1を拾ったが、今季いまだ勝利なし。一方の湘南も、前節の川崎戦に続き、またしてもアディショナルタイムでの失点で勝利を逃した。
 
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