【J1採点&寸評】新潟×横浜|躍動感に溢れた齋藤に最高点の「7」。攻撃が十分に機能しない新潟の戦いぶりに疑問

2016年03月12日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

前線で怖さがなかった指宿をなぜ最後まで残したのか?

【警告】新潟=早川(9分)、R・シルバ(35分、62分)、小林(58分) 横浜=栗原(84分)
【退場】R・シルバ(62分)
【MAN OF THE MATCH】齋藤 学(横浜)

【チーム採点・寸評】
新潟 4.5
パスをつなぐだけで、崩しの局面で怖さを発揮できずに終わる。不安定な守備面も改善されなかった。
 
横浜 
カウンターを軸にチャンスを創出。前線の連係には課題が残ったとはいえ、相手よりゴールへの道筋は見えていた。

新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 5.5
何度がビッグセーブも見せていたが、やや安定感に欠けた。終了間際の失点シーンでも、正面に飛んできたシュートを弾き切れなかった。
 
DF
25 小泉 慶 6
積極的に高い位置を取り、果敢に仕掛ける姿勢は好感が持てた。加藤との連係もまずまずだっただけに、チャンスにつながらなかったのが惜しまれる。
 
28 早川史哉 5.5
立ち上がりは安定していたが、富樫への対応が甘く先制点を与える。その後もなかなかリズムに乗り切れなかった。
 
2 大野和成 6
躊躇なく狙いを定めたインターセプトでことごとくボールを奪取。味方が相手と競った後のセカンドボールへの反応も良かった。

7 コルテース 5.5
見せ場は少なく、時折オーバーラップを仕掛けてもチャンスに結びつく場面はなかった。もう少し強引な仕掛けがあっても良かったか。
 
MF     
8 レオ・シルバ 6
高い位置で有機的に連係へ絡むだけでなく、持ち場を離れ背後のスペースもカバー。攻守両面での存在感は絶大だった。
 
6 小林裕紀 6(79分OUT)
中盤の底から長短織り交ぜたパスを供給。判断やポジショニングの質に問題はなく、ショートCKからR・シルバの同点弾を演出した。
 
13 加藤 大 5.5
序盤こそ積極的にボールに絡んだが、徐々にトーンダウン。後半は持ち味を発揮し切れなかった。
 
14 田中達也 5.5(70分OUT)
相手のギャップでパスを受け、果敢に仕掛けたがチャンスにはつながらず。23分、左サイドから供給した鋭いクロスもGKに阻まれた。
 
10 ラファエル・シルバ 5.5
貴重な同点弾でチームを救ったかと思いきや、シミュレーションを取られ二度目の警告で退場に。終始、ストレスを感じながらプレーしていた。
 
FW
11 指宿洋史 5(90+1分OUT)
ファビオの厳しいマークに遭い、前線でまったく怖さを発揮できず。シュートもなく、不完全燃焼のまま終了間際にピッチを去った。
 
交代出場
MF
17 伊藤優汰 5.570IN
出場直後に果敢な仕掛けでゴールに迫ったのが唯一の見せ場。数的不利だった状況もあり、チャンスはあまりなかった。
 
FW
16 平松 宗 -(79IN
ボールに触れる機会が少なかったため、リズムを変えられず……。効果的なプレーはなかった。
 
MF
23 酒井宣福 -(90+1IN
出場時間があまりにも少なく、プレーに関われないまま終了を迎える。チャンスを掴むためには、アピールを続けるしかない。
 
監督
吉田達磨 5
前線で機能していなかった指宿を終了間際まで起用し続けたのは疑問。R・シルバを退場で欠いたとはいえ、アタックに怖さを生み出せなかった。

次ページ躍動感を示しヒーローになった齋藤がMOM。全体的にも、個々の出来はまずまずだった。

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